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<ガンバ大阪U-23>0−2から追いつくも、栃木SCに突き放され、黒星。

高村美砂フリーランス・スポーツライター

ホーム・市立吹田サッカースタジアムに現在7戦負けなしと勢いに乗る栃木SCを迎えてのJ3リーグ13節。前半、守備の甘さを突かれて、栃木に2点を先行される苦しい展開となるが、33分にFW呉屋大翔のヘディング弾で1点を返すと、42分にもコーナーキックからDF西野貴治が今季初ゴールを決めて同点に追いつく。後半は一進一退の攻防戦が続く中、G大阪もチャンスを作り出すが決め切れず、逆に栃木に決勝点を許して、2−3で敗戦した。試合後の實好礼忠U-23監督、選手のコメントをお届けする。

●ガンバ大阪U-23/實好礼忠監督

あと少しというか、上位のチームと戦う時の戦い方、後少し、あと数10センチ、あと一歩とかそういうところで勝ち点が獲れなかった。そのへんをこれから詰めていくことが大事だと思っています。あと少し、あと一歩に負けた試合でした。

ー今日の試合を迎えるにあたっての戦術的なテーマと、今のリーグ内でのポジションとしての戦い方のテーマは?

今週からトレーニングも1つ増やして、身体づくりのところを増やして、その前もトレーニングを増やして、本当に充実したトレーニングをやれているいい段階ではあるんですよね。ただ、そこの継続を続けてやるということですね。個のところを強調してやりながら、ベーシックなガンバのサッカーのところを追究していますが、それがあと少し足りていないのかなと思っています。

●DF初瀬亮

健太さん(長谷川監督)にも攻撃面ではいいものをもっているけど守備のところではもう少し頑張れと言われていて、そこを意識して今日はできました。3失点はしたけど、そういう意識している部分をしっかりできたことはプラスに考えたいし、得点の場面では自分のクロスから…呉屋くんの得点になっているんですけど、触っていないはずなんで(笑)…(公式とは違いますが)僕の中では1ゴール1アシストできたのは…この世界は結果だからこそ、結果を出せたことをプラスに考えたい。(コーナーキックの質のところもかなり質のいいボールでした)やっぱり左、右どっちでも精度の高いキックをあげれば得点になると思っていたし、僕はそういういいキックを蹴る事も仕事なので、コーナーキックの場面だけじゃなくて、もう少しクロスの場面でもチャンスを作れれば良かったと思う。(途中から右サイドバックになってからも起点になっていましたね)そうですね、健太さんにも両方できるようになればもっと幅も広がるだろうと言われたので…ただ右での仕掛けの部分ではまだ自分でパターンを持っていないなというのはありました。そこを作っていけるようになれば…左サイドでは仕掛けの部分では自分の形があるんですが、それが右サイドでもできればもう少し左足もいきるかなと思います。(ゆりかごダンスは佐藤淳コンディショニングスタッフのために、でしたよね?)そうですね。1点目はまだ負けている状況だったので、同点弾でやりました。あれで勝ち切れたらよかったんですが…負けてしまったことが一番チームとして反省しなければいけないところ。ただトップで練習できているからこそ、ここで結果を残せたと思うので、もっともっとトップに食い込んで行けるように…ハルくんもオリンピックが決まりましたしそこでチャンスを掴んで行くのも自分次第なので、頑張りたいと思います。

●DF西野貴治

なんとか追いつけたところまではよかったけど、そこから勝ち切る力をもっとつけていかないといけないということは監督にも言われたし、自分でもそう感じました。(勝ち切るために足りなかったところは?)守り切れなかったのもあるし、チャンスはありながらも決め切れなかったし、そこで決めていたら楽になったはずなので。自分たちの時間もあったので、そういうところでしっかり決め切ることが大事だと思います。(今季初ゴールについて)コンディションもあがってきているし、その中で点を獲れたのはじ(状態が)戻ってきたのかなという風に自信にもつながりますし、得点もそうですが、失点はJ3きてから結構多いのでそこはひらしていければと思います。(最初の2失点のところ人は足りていたけど、寄せの甘さとかの部分での物足りなさもあった)そうですね。そういう部分がJ3では失点に繋がっている事が多いので、そういう緩さが結構あるので…そこは声とか、意識のところをかえていくしかないと思います。そういうところをもっと強く意識をもたないという課題を改めて感じました。

●GK田尻健

(失点シーンについて)もったいなかったですね。3失点とももったいない失点でした。結構球際のところが自分も含めてもっともっとマイボールにできるところを増やしていかないと、ああやってゴール前でも球際で負けてしまうな、と。結局それで相手に転がって失点するというのが多いので、そこは練習から突き詰めてやっていかないと、こういうところで練習の甘さが出るというか…そこをナーバスにやっていないと、こういうところに出てしまうと感じた。それは僕だけじゃなくて、みんなも感じていると思うので、もっと練習から突き詰めていきたいし、僕も後ろから声を増やしていきたいと思っています。(追いつけたところまではプラスに考えられる要素だったのでは?)そうですね。今まで失点して、そこから追いついたり逆転したりということがあまりなかっただけに、追いつけたことは成長というか、自信を持っていい部分だし、これからも続けていきたいですが、同点にしてから…追いつける力がついてきたからこそ、もっと勢いをもって、もう1点獲りにいけるか、追いついて逆転できるかという力を身につけていかないといけない。これからは、暑くなってきたりタフな試合が増えるので、そこは突き詰めてやっていかないと勝ちには繋げられないと思っています。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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