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<ガンバ大阪U-23>ゴールラッシュで4試合ぶりの白星。

高村美砂フリーランス・スポーツライター

ここ3試合、白星がないガンバ大阪U-23はホーム・市立吹田サッカースタジアムに2位を走る鹿児島ユナイテッドを迎える。オーバーエイジ枠での出場はパトリック、藤本淳吾、岩下敬輔の三人。豪華な顔ぶれがそろう中で立ち上がりからハイペースで試合が進み、7分に藤本が先制点を奪うと、15分には呉屋が続く。その後1点を返されたものの、終了間際にも再び呉屋が得点を重ねて3−1で前半を折り返すと、後半もハードワークを続けながら得点を重ね、終わってみれば6-1の圧勝。4試合ぶりの白星を掴み取った。試合後のG大阪U-23監督、選手のコメントをお届けする。

●實好礼忠U-23監督

ここ2戦、1−4負け、0−4負けと不甲斐ない成績だったのでなんとか今日は、それを取り返すような熱い試合をしたいと思って入りました。その中で雨の中、渋滞の中、2655人のたくさんの人が来てくれた中で勝利できてよかったです。

ー敗戦が続いていた中で、気持ち以外の部分で強調された部分は?

鹿児島さんのサッカーを分析した中で攻守にスピーディなところ、守備の仕方、それをトレーニングの中ではおとしこむことはできなかったんですが、ミーティングの中でみんなにおとしこんだ中で選手がスムーズに意図を持ってプレーしてくれて、そのへんが結果にもつながりました。

ー得点を重ねながらも90分を通して、球際にもしっかりいくなど、最後までやりきった。そのあたりも強調されたのでしょうか。

今日はオーバーエイジのパトリックと藤本淳吾、岩下敬輔がはいって、素晴らしい3人がはいってくれて、でもチームとして戦うというのはそんなに簡単じゃないということは、オーバーエイジもアンダーの選手も、すごく感じているシーズンの中で、本当に1つになって、球際も、最後まで走る、しっかり戻る、ということをやってくれました。

●MF市丸瑞希

今日はホームだし勝つしかないという気持ちで入り、それがうまく噛み合った。いままでアディショナルタイムに失点が多かったけど今日はそれもなくて、1失点しても崩れずに…失点したことはよくないんですが、そのあとしっかり立て直して、自分たちの戦いができた。そのへんは、自分たちで流れを考えてゆっくりするところ、スピードアップするところは話し合いながらやっていました。(代表とガンバの活動とある中で自分を作る難しさを感じているところは?)あまり自分がやることは代表でもチームでも変わらないと思っているので。課題も両方同じだし、課題を克服しながらアピールしていきたいと思っています。一番課題に感じているのは守備ですね。攻撃は自分のストロングでもあるのでそれは継続しながら守備をしっかりやりたい。特に球際だったり、セカンドボールへの対応だったりはまだ相手に負けているところがあったので、そこで全部勝てるようにしていきたい。

●MF堂安律

(1試合をとおして最後までアグレッシブに戦えましたね)前節もいいメンバーが揃いながら勝てなかったので、今日も同じくいいメンバーが揃っている中で、緊張感はめっちゃあったし、昨日僕と呉屋くんと淳吾さんと昨日、健太さんに呼ばれて、明日も勝つぞと言われていたので、その三人がゴールに絡むことができたし、そういう意味では一人一人が気合いというか…簡単に言えば気合いがプレーに出せた試合だった。

(トップに絡むことが増えている中でそこを意識してやれてるなという手応えもありますか?)そうですね。昨日の試合に出れなかったのも、自分の実力だと思うし、ああやって陽介くんが結果を残したのも正直悔しかったし、今日もその分、なにくそと思って今日の試合にも臨めた。ただ、まだまだ自分も課題だらけなので、そこは続けて、次はトップで活躍できるようになりたい。(点を重ねて点差が開いていく中でも最後まで球際とか走りきるとかしっかりできていましたね)そうですね。ちょっとずつ走れるようにもなってきているし、代表で1週間に3試合とかやっているので、そういう意味では健太さんの求めるサッカーに近づいてこれているのかなというのは感じます。

●FW呉屋大翔

いやあ、もっと獲れましたね。でも、とにかく結果が欲しかったのでそれは良かったです。(早い時間帯に点が取れて勢い持って試合を戦えましたね)そうですね。試合前にはここ2連敗していたので、しっかり勝ち点3をもってかえろうという話はしていた。試合の立ち上がりから全員が気持ちを強く持ってやれたのは良かったです。(個人的にも動きのバリエーションを意識しながらやっていたように見えました)今日はパトリックと2トップでしたが、これまで試合の中であまり多く組んでいるタイプではなかったからこそ、しっかりパトの動きをみながら周りの動きをみながらプレーすることを心がけました。今日に関してはパトとはいい関係で、裏と、足元と入れたので、それはよかったと思います。

ただ、あと2点くらい欲しかったです。個人的には満足しきれてないというか…はたから見たら2ゴールですけど自分の中ではあと2〜3点とれるシーンがあったし、こういう立場だからこそもっともっと貪欲にゴールをとらなければいけない。それをまた練習からやっていかないといけないと思っています。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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