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【インタビュー】ファン、共演者、そして演出家を虜にする、”ミュージカル界のプリンス”浦井健治とは?

田中久勝音楽&エンタメアナリスト
『王家の紋章』(~27日・帝劇)で主役のメンフィスを演じる浦井健治

俳優・浦井健治に注目が集まっている。『仮面ライダークウガ』でデビュー以来、舞台を中心に、特に「ミュージカル界のプリンス」と呼ばれ、井上芳雄、山崎育三郎らと共にミュージカルシーンを引っ張る浦井だが、月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)他、ドラマにも引っ張りだこで、その活動の幅を広げてきた。現在、帝国劇場初単独主演のミュージカル『王家の紋章』に出演中で、連日満員御礼が続き、早くも来年の再演が決定した。ミュージカル、ストリートプレイ、どんな役もこなせる圧倒的な表現力と、圧巻の歌の力、そして舞台への真摯な姿勢は、ファンのみならず、俳優仲間、演出家、スタッフ、全ての人達から愛されている。8月には初ソロアルバムをリリースし、9月には初のソロコンサートも控えている人気者が、多くの人から愛される理由を、インタビューから探ってみた

『王家の紋章』で帝国劇場初単独主演。「舞台に立つ者はお客様のために本当に誠心誠意務めなければ、舞台の神様に見放される」

――現在公演中の『王家の紋章』は、帝劇で初の単独主演という、自身のキャリアの中でも大きなポイントになる舞台です。

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浦井 単独でやらせていただくのは初めてで、今回浦井にやらせてみようって思ってくださった関係者の方々に感謝していますし、愛をすごく感じています。それはカンパニー全体にも浸透している感触でもあって、キャスト、スタッフ、オーケストラがひとつになって、絆を感じながら歩みを進めていて。お陰様で満員御礼が続き、お客様が一回一回スタンディング・オべーションしてくださるというのが、毎回なんて幸せなんだと心から思っています。

――歴史ある、ファンの多い原作で、プレッシャーはありませんでしたか?

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浦井 連載開始から40年、累計発行部数が4千万部という歴史のある人気作品で、原作ファンの方々を「王族」と呼ぶそうなのですが、その方々にも失礼がないように、メンフィスという役をやらせていただいています。「王族」の皆さんの中にしっかりとしたメンフィスのイメージができあがっていると思いますので、そこで自分には何ができるのかというプレッシャーが、最初は大きかったんです。でもスタッフさんとディスカッションを重ね、作者の細川智栄子先生と芙~みん先生のお二人にも気に入っていただき、公演の初日に来年の4月に帝国劇場、5月に大阪・梅田芸術劇場メインホールでの再演も発表できて、こんなに嬉しいことはありません。

――皆さんの歌をさらに盛り上げてくれる、オーケストラの音が感動的でした。

浦井 オケピでは何十人という演奏者が、指揮者を中心にその一回に魂をかけて弾いてくださっています。楽器ひとつひとつの音が、弾いてくださっている方の想いが、本当にダイレクトに演者にも伝わってくるんです。共に奏でる、呼吸も全て合わせるというのは一人ではできないということを、生のオーケストラの時は特に感じます。そこに舞台監督さん、照明さんと美術さん、音響さん、たくさんの人の手と意識が存在して、お客様がそれを支えてくださっていて、そういう相乗効果というものを感じています。

――生の音は文字通り人の心の琴線に触れます。

浦井 泣けてくるんですよね。その一音一音は、その方の人生が楽器に宿っていると思うんです。その一音のために、これまでにどれだけの時間を使って、その一回にどれだけのものをかけているかがわかるので、その音に対して敬意を払い、失礼がないようにという気持ちで舞台に立っています

――役者として常に心掛けていることを教えて下さい。

浦井 僕は舞台の上には神様がいると思っていて、気を抜いたり、手を抜いたときには見放されると思っています。やはり舞台に立つ者は、本当に誠心誠意務めなければいけないよと言われている気もします。なぜかというと、一回一回の公演を、何か月も前からお財布に一枚のチケットを忍ばせて、その一回を楽しみにしてくださっているお客様がいるからです。本番の日も朝からワクワクし、観終わった後も、その事を誰かに話したり、一日がかりで楽しんで下さいます。遠方から来てくださる方は、時間とお金をかけ、その一回を楽しみにして下さっています。その重みに対しては、自分が今できる全てを賭けなければと失礼だろうと思っていて。

――本当にそうですよね。地方から駆けつけてくれる人は、チケット代だけではなく、交通費、宿泊費もかかり、それぞれが色々な想い、事情を抱えて劇場に来るので、ワクワク感他が入り混じって、独特の空気が流れていますよね。

浦井 ただその空気が自分にとっては愛おしいですし、公演中、不思議と“無音”の時があるんです。例えば相手役と向かいあって芝居をしている時、集中している時に自分が自分を俯瞰して見ている瞬間があるんです。そういう時に、お客様も息をするのも忘れて観入って下さっているのを感じると、その瞬間“無音”状態になるんです。これを一度体験してしまうと、役者としてこれ以上幸せなことはないんじゃないかと思えますし、役者冥利に尽きるというか。帝国劇場って舞台からみると客席が近いんです。1階だけではなく、2階席までも近く、不思議な空間なのでああいう空気が出るのかなと思います。

井上芳雄、山崎育三郎とのユニット・StarSでも注目を集める

――浦井さんは今年15周年で『仮面ライダークウガ』でデビュー以来、ミュージカル、ストレートプレイ、様々な舞台を踏み、テレビにも出演し、さらにアーティストStarSとしてもCDを出し日本武道館でのコンサートも経験しています。

浦井 歌の部分に関しては、決してアーティストになりたいわけではないんだと、今回CDを制作して、ハッと気づきました。例えばどんなCDを作りたい、どんなアーティストになりたいかということを考えた時、目標とするアーティストが役者だったんです。それには自分でも驚いて。歌うとき自分では“芝居歌”と言っていますが、役が歌うというか、芝居のセリフと歌がちゃんとリンクしている歌を歌っている時は、浦井健治だとは思われないようにしたいんです。それを15年間追求しているような気がしています。自分にとって歌も大切だしお芝居も大切だし、やりたいことだらけなんですが、やはり芝居をするということに関しては妥協しないというか、自分がやれることを先輩を見習いながらやっていくことが、自分の人生を豊かにすると思っています。

――井上芳雄さん、山崎育三郎さんとのユニットStarSでは、日本武道館も満杯にして、お客さんから大きな拍手をもらったと思いますが、今回の『王家の紋章』でもスタンディング・オベーションをもらい、やはり感覚は全然違うのでしょうか?

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浦井 全然違いますね。違うんですけど、カーテンンコールになると嬉しくなってしまい、メンフィスのまま、メンフィス然として出て行けばいいのかもしれませんが、嬉しいのでどうしても笑顔になって自分が出てしまいます(笑)。あれだけの人からの幸せな拍手というか、ありがとうという気持ちの拍手をいただくと、こちらも人間なので嬉しくなって、こちらこそありがとうございますという気持ちになります。そういう心のやり取りがカーテンコールでは起こっていて、やはり役者はやめられないなと思います。

「壁をただがむしゃらに登るしかない。登り続ければ視野が広がる瞬間が訪れる」

――色々経験しての15年ですが、少し余裕が出てきた感じでしょうか?それともまだまだ未知の領域もあり、日々挑戦という感じなのでしょうか?

浦井 全然慣れないですし、慣れることも嫌だし、慣れたらそれ以上伸びしろはないというか。だからこそたくさんの人に出会って、新しい人に出会えば出会うほどぶつかって、自分の中にも壁が生まれて、でもそれを乗り越える術もなく、ただがむしゃらに登るしかないんです。毎回無我夢中で登るしかないから、確かに辛い部分もあるのですが、それを繰り返しているうちに、ふとした瞬間に、「あれ、なんか視野が広がってきたかな」というその時こんなに自分って変わるんだと気づくんです。

――それもたまらない一瞬ですね。

浦井 ミュージカルの時に共演した俳優仲間が言っていた「僕は今、大きな山、エベレストに登っている」という感覚を、僕は今感じています。ひたすら登り続けなければいけないし、登山って標高が高くなればなるほど空気が薄くなって、休まなければいけないときもあって、でも本当に見える景色が変わってきたり、雲が晴れる瞬間っていうのは絶景なんですよね。言っていたことの意味が今ならわかるなと思って。帝劇の真ん中に立つということはこういう事なのかと、いま自分の中で感じています。

「役者はアスリート。食事、体と喉に徹底的に気を遣うべき」

――確かに山登りって山の高さによってもアプローチの仕方も違うし、天候にも左右されますよね。役者はクライマーというよりはアスリートに近いのかなと常々思っています。体のケア、喉のケア、体調管理…。

浦井 本当にそう思います。もうケアが仕事といっても過言ではありません。常にマッサージやストレッチで体をほぐし、疲労を取り、食事も気をつけています。食べるものは体を作る、飲むものは自分を潤すという考え方で、口から入れるものも徹底して気をつけています。喉のケアも例えば美顔器のミストを吸入して、自然治癒力を高めることを心がけたり、喉に良いといわれるものは全て摂取して、でもそれくらいやらないと追いつかないくらいの大きな仕事を、やらせていただいていると思っています。

――そういう意識の高さというか、いつも自分を100%の状態で料理してもらえるように、立ち向かえるようにという姿勢が、誰からも愛される理由だと思います。オフィシャルブック『アシアト』に寄せられた、演出家や監督からのコメントからも伝わってきます。

オフィシャルブック『アシアト』(キネマ旬報社/\2,000)
オフィシャルブック『アシアト』(キネマ旬報社/\2,000)

浦井 僕はあれを読んで涙が出てきました。なんて愛のある素敵な言葉を残してくださったんだろうと。出会いから、今とこれからの事を書いてくださっていて、こんなに愛してくださっていたのかということを改めて実感したというか。やっぱり文字って一生残るものですし、日本を代表する演出家の方々があれだけのメッセージをくださったことが本当に嬉しいです

「蜷川幸雄さんからいただいた「お前らがやっていることが、後の人の道になるんだから責任持てよ」という言葉を胸に、前に進んでいきたい」

――演出家の方たちのコメントを読んでいると、浦井さんはキャリア15年でも、まだ全然見えていない部分、見せていない部分があると言っています。

浦井 自分でも分かっていなくて、今35歳なんですが、35の役者って中堅とは言われますが、海外に目を向ければヒヨっ子もいいとこで。舞台『シンベリン』(2012年)に出演させていただいた時に、蜷川幸雄さんと出会うことができ、それは僕にとっては奇跡だったのですが、ロンドン公演まで連れていってもらい、その時、蜷川さんが「お前らがやっていることが、後の人の道になるんだからな、責任持てよ」と言って下さって、その言葉にグサッときて。やっぱりそういった方との出会いが、自分にとってはかけがえのないもので、先人のみなさんに失礼のないようにしなければという思いはすごくあります。

「初のソロコンサートは”芝居歌”を堪能して欲しい。何でもありの楽しい感じにして、お客様に元気になって帰って欲しい」

――舞台は一回一回が勝負で、好きなことではあるけど緊張が続く毎日の中で、歌の部分、今回のソロアルバム、ソロコンサートももちろん緊張もあるとは思いますが、楽しんでできる部分も大きいのでは?ソロアルバムの話が決まった時は、待ってました!という感じですか?

ソロアルバム『Wonderland』(8月3日発売)
ソロアルバム『Wonderland』(8月3日発売)

浦井 嬉しかったです。ファンの方から、いつでもどこでも僕の歌声を聴けるものが欲しいです、という声をたくさんいただいていましたので。でも、アルバムを出そうということになって、どういう作品を作ろうと考えた時、先ほども言いましたが、目標とするアーティストの方が、なかなか頭に浮かんでこなかったことが自分の中では衝撃でした。内容は、デビュー15周年を迎えたことでもあり、おもちゃ箱をひっくり返したような一枚にしたい、1曲1曲大切な楽曲をセレクトして、浦井健治ならではのアルバムを作りたいと思って。役者ならではのアルバムを目指すことができたと思い、『Wonderlamd』というタイトルにして、コンサート(『KENJI URAI 15thAnniversary Concert~Wondreland~』(9月29日/東京国際フォーラム))もそれに連動したものというか、「不思議の国のアリス」じゃないですけど、何でもありという感じにしたいと思っています。歌ありダンスあり、浦井健治の面白い部分も感じてもらい、楽しんでいただき、元気になって帰っていただけるようなものを目指しています。

――アルバム『Wonderland』は“芝居歌”が中心ですが、コンサートでも一曲一曲その作品で役に浦井さんがどんどん切り替わって歌うということですか?

浦井 それに近いことだと自分では思っています。不思議なもので時間が経ってもその役が体の中に残っているんです。『デスノートThe Musical』、『エリザベート』『ロミオ&ジュリエット』etc…一曲一曲がその時の発声になるんです。ある意味、体に一回入った歌は、その癖で歌ってしまうという危険性もあって、でも今回はそれを利用して、一曲一曲別人とは言わないまでも、役が歌っているくらい、楽しんでいただけるものになってもいいのかなと思います。逆にそれを取っ払って“浦井健治”が歌っています、こういう歌い方もありますよ、という感じでもいいのかなと。そういう楽しみ方もあるかなと、今練っているところです。

――“芝居曲”が多い中、新曲「Color of Dream」では作詞にも挑戦しています。

浦井 歌詞にはファンの方、お客様への感謝と今の想いを込め、そして今までのこと、これからというものを言葉にしてみました。

――コンサート、一夜限りですよね。たくさんのスタッフが心血注いで作り上げるショウだけに、一回だともったいない気が…。

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浦井 一回だからこその“Wonderland”です。CDになっていれば音源が、DVDになると映像は残りますが、生の空気はその場限りで、その瞬間ってもう一生訪れない、その一回が一生脳裏に、もしくは心に残るもので、それが人生を豊かにするのだとすごく思っていて。形あるものは色褪せていくかもしれませんが、あの時あんな表情をしていたなとか、あの歌すごかったなとか、音まで覚えているというのは、これは文化というか芸術の極みだと思っていて。こういう仕事に携われることができて幸せだなと思います。

『歌と向き合う時間を積極的に作らなければ、歌うことに必要な筋力が落ちてしまう。歌だけでどれだけ伝えられるかを追求したい』

――絶対またやりたくなりますよ。

浦井 またやってみない?というお声がけがあれば、もちろんやらせていただきたいですし、例えばお客様と触れ合えるくらいの会場でやってもいいですし、『BLUE NOTE TOKYO』のような場所で歌だけで勝負するという機会があってもいいと思います。そうやって歌と向き合う時間を重ねれば重ねるほど実は足りていない部分があると気づき、ストレートプレイも同時にやるという15年間でした。だからこそ今の僕があると思っています。歌と向き合う時間を積極的に作らないと、歌は全身の筋肉を必要とするので、アスリートは休んだら能力、筋力が落ちるんです。それはすごく感じますし、同時に向き合えば向き合うほど“芝居歌”の可能性が広がっていき、深みが増していくんです。ひいては、年齢的にも抱擁力や寛容さが求められる役が多くなるにつれ、歌と向き合う、歌だけで伝えられることがいかにこれから大事になってくるかということはわかっていて。それは必然で、これからはそれができなければいけないと思っています。

「劣等感の塊で、雑草。でもそれでもいいんだと思えた時、好きになってくれる人、助言してくれる人が増えた」

――歌でも感情が表現できて、演技でも感動させることができて、それが浦井さんの武器です。

浦井 自分は劣等感の塊なんです。作品によっては、劇団やその道を極めている役者の中に僕が一人いて、そういう人達からすると、僕の発声や台詞回しはナンセンスと思われてしまっていないかと気になります。それでも演出家の方が僕を使ってくださるのは、自分ではわからないのですが、奇想天外なことをするとか、とにかく本気でやっているとか、なんだか力んでるとか、でもそれが面白いって思ってくださっていると聞いたことがあります。それが全てになってはいけないと思いますが、ある意味では色々な蓄積とか基礎がないからこそ、そうするしかない自分がいて。だから劣等感の塊で、僕よりも全てにおいて上手い人はたくさんいて、そういう人から褒めていただくと嬉しくて仕方ないんです。雑草でもいいんだと思えた時に、僕のことを好きだよって言ってくれる人が増えて、自分を受け入れられるようになったのは最近です。劣等感があってもいいと思えたのは、年齢のせいもあると思いますが、それをわかってくれたり、助言してくれる人達が増えてきたというのはすごく感じます。

――でも経験者も未経験者も、育った環境、教育の環境が違っていても、目指す場所はみんな同じで、そういう意味ではこうして帝劇で主役を張るという、大きな結果を残すことができ、役者としての存在感を発揮しています。

浦井 僕は舞台に立たせていただいている、イコール全ての人達に失礼がないようにしなければいけない。やりたい人はごまんといて、僕の代わりなんていくらでもいて、世代交代ももちろんあるし、そういう中で自分はどうやっていくべきなのかということを常に考えています。

「インプットもアウトプットも舞台の上。お客様の拍手が栄養になっている」

――観てもらったお客さんにいつも何か持ち帰ってもらいたい、元気になって欲しいと常に何かを“与えたい”と思って、ケアを万全にし、一日一日舞台に立って勝負して、アウトプットばかりですが、インプットはどうしているんですか?

浦井 これは不思議なもので、もちろん日常とか、人に会ったり、何かを見ることでインプットできていますし、癒しもありますけど、舞台上でインプットしている自分がいます。これは嘘でもなんでもなく。自分がやりたかったことができているということもありますが、もちろんできなかった時の悔しさも忘れていないですし、その時の負けたと思った自分もインプットになっています。そして今やれていることがインプットになっているのも事実です。お客様が本当に楽しんで、贈ってくださる拍手が栄養をくれるんです。疲れていても笑顔になって元気になる。元気をもらえるということは、お客様からもインプットしているということです。

端正なマスクと意志の強さがうかがえる目。役者とは?を常に追求し、喉と体をアスリート並に鍛え、ケアする日常を重ねている。キャリア15年でつかんだ帝国劇場初単独主演という大舞台。初座長として共演者、スタッフ、舞台に関わっている全ての人を引っ張っていく浦井は、緊張とプレッシャーの中でも、ガムシャラに、とことん楽しむことと、舞台への真摯な姿勢を忘れない。真剣に楽しむ姿勢、そこに彼に関わる全ての人がついて行きたいと思うのではないだろうか。『王家の紋章』の公演直後の、疲れている中で話を聞かせてもらったが、座長、主役のオーラはもちろん感じつつ、柔らかに、時に熱く、真っすぐに話をしてくれる彼は、やはりどこまでも真摯で、愛すべき、尊敬すべき”役者バカ”だった。

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<Profile>

うらい・けんじ。1981年生まれ、東京都出身。2000年『仮面ライダークウガ』で俳優デビュー。’04年ミュージカル『エリザベート』(演出/小池修一郎)でルドルフ皇太子役に抜擢。以降、ミュージカル、ストレートプレイに関わらず、数々の話題作に出演。デビュー15周年を迎えた昨年後半よりテレビドラマにも立て続けに出演。帝国劇場初単独主演ミュージカル『王家の紋章』(8月5日~27日)は好評につき、2017年4月帝国劇場、5月大阪・梅田芸術劇場メインホールでの再演が決定した。大作舞台の出演が相次ぐなか、8月3日には1stアルバム『Wonderland』をリリース。9月29日にはソロとして初めてのコンサートを、東京国際フォーラム・ホールAで開催する。

その他の活動として、’13年 StarS(井上芳雄・浦井健治・山崎育三郎のユニット)を結成。日本武道館コンサートを成功させるなど話題に。2016年4月から、WOWOWでStarS初のレギュラー番組『トライベッカ』(脚本・演出/福田雄一)がオンエア中。

浦井健治オフィシャルサイト

音楽&エンタメアナリスト

オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと20余年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使して情報収集し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。

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