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時代遅れの「放送法」を振りかざす日本の権力者たち

田中良紹ジャーナリスト

フーテン老人世直し録(142)

卯月朔日

「世界で最も頭の悪い報道番組司会者」とかつてフーテンが表現した事のある「眉間にしわ寄せキャスター」が、ゲストコメンテイターの降板を巡って当のコメンテイターと番組内で激論した事が話題を呼んでいる。

コメンテイターはこれまで安倍政権批判の立場でコメントをしてきたが、官邸からの圧力で降板する事になったと周囲に公言しており、それが最後の出演日を迎えたというので何かが起きるだろうとフーテンは思っていた。

案の定、コメンテイターは降板の経緯を個人名を上げながら語り出し、それに反論するキャスターとの間で激論となった。自分でフリップまで作ってきたところを見るとコメンテイターは覚悟の行動である。少なくもキャスターとの間に何の信頼関係もなかったことが明らかになった。

官邸の圧力とコメンテイターが考えるのは、菅官房長官がオフレコで番記者にコメンテイター発言を批判したり、記者会見でも具体名を言わずに批判した事などを指すものとみられる。コメンテイターの言論に対し本人を直接批判するのではなく、テレビ局に伝わるようにしてテレビ局から圧力をかけさせようとした事をコメンテイターは批判している。

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ジャーナリスト

1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、田中角栄、日米摩擦などを取材。90年 米国の政治専門テレビC-SPANの配給権を取得。日本に米議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年CS放送で「国会TV」を開局。07年退職し現在はブログ執筆と政治塾を主宰■オンライン「田中塾」の次回日時:3月31日(日)午後3時から4時半まで。パソコンかスマホでご覧いただけます。世界と日本の政治の動きを講義し、皆様からの質問を受け付けます。参加ご希望の方は https://bit.ly/2WUhRgg までお申し込みください。

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