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さすが「ナチスを真似たい」安倍総理の「一億総活躍社会」構想

田中良紹ジャーナリスト

フーテン老人世直し録(176)

長月某日

安保法案成立後に安倍総理は「法案の粘り強い説明」と「経済に全力を挙げる方針」を表明した。その中身に注目していると、どうやら安倍総理は「外国が評価しているから安保法案は戦争法案でない」と考え、また「経済に全力を挙げる」のは、日本を「一億総活躍社会」にするためと考えているらしい。

国民の多くが反対する法案を「外国が評価しているから問題ない」と考える指導者は一体どこの国の政治家なのだろうか。また「一億総活躍社会」と言われると、老いも若きも男も女も勤労奉仕させられる社会を想像するが、それが目指すべき日本の未来なのだろうか。

フーテンは「一億総活躍社会」と聞いて、戦前の日本がナチスを真似て作った大政翼賛会のスローガン「進め!一億火の玉だ」を思い出した。老いも若きも男も女も勤労奉仕に駆り出され、遂に日本は「一億玉砕」の道を歩み出したのである。「ナチスを真似たい」総理には大政翼賛会のスローガンが頭のどこかにちらついているのかもしれない。

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ジャーナリスト

1969年TBS入社。ドキュメンタリー・ディレクターや放送記者としてロッキード事件、田中角栄、日米摩擦などを取材。90年 米国の政治専門テレビC-SPANの配給権を取得。日本に米議会情報を紹介しながら国会の映像公開を提案。98年CS放送で「国会TV」を開局。07年退職し現在はブログ執筆と政治塾を主宰■オンライン「田中塾」の次回日時:3月31日(日)午後3時から4時半まで。パソコンかスマホでご覧いただけます。世界と日本の政治の動きを講義し、皆様からの質問を受け付けます。参加ご希望の方は https://bit.ly/2WUhRgg までお申し込みください。

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