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実況まとめ・Appleイベントの楽しみ方(後編) - iPad mini登場!

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
今回発表されたiPad mini。7.9インチXGAの解像度を持つ。

米国西海岸時間10月23日午前10時から開催されたAppleのメディアイベント。Twitterで実況中継したログに、解説を加えながら、一気にお届けします。Appleの発表で毎回行われているライブ感を、疑似体験してみて下さい。こちらの記事は後編です。前編はこちらから。

iPad刷新、iPad mini登場、新版iBooks Author

  • 02:41:43- Tim「iPad。2週間前、1億台のiPadを売り上げた。新しいカテゴリの製品を2年半で。2012Q2は、iPadだけで、他のメーカーのPCの出荷を越えている。タブレットのウェブトラフィックの91%はiPad。なぜそんなに成功しているのか?」
  • 02:41:54- Tim「人々が、iPadを好きだから。」
  • 02:42:58- Tim「大きなマルチタッチディスプレイが好きだから。完璧なFaceTime、素晴らしい写真やHDビデオ。Wi-Fiやセルラーでいつでもつながる。そして、1日持つバッテリー。仕事、遊び、クリエイティブ、学び。」
  • 02:44:36- Tim「引用:iPadは教育の真のゲームチェンジャー。これほど速く先生と学生にインパクトを与えた技術はない。iPadの可能性は終わらない」
  • 02:46:25- Tim「iBooks Authorの新版を提供。新しいテンプレート、リアルタイムレンダリングの数学のグラフ、マルチタッチウィジェットに対応。アップデート通知にも対応。今日から無料ダウンロード。」
  • 02:47:55- Tim「iPadはビジネスシーンでも。より様々な現場で使われている。94%のFotune 500企業がテストしている。より速く、よりたくさんのユーザーに、より多くの使い方に届ける。今年の初め、Retina iPadを紹介した。今日、とても良い製品を紹介する。」

Tim Cook氏にバトンが戻され、iPadの話題に。話を組み立て直すために、再び製品に関連する数字の話から。

ちょっとしたユーモアや、メディアの記事の引用などを交えながら、自慢話に客観性を加えていきます。

今回ストレスがおかれたのは教育現場での活用。Appleが2012年春にiBooks Authorをリリースし、iPad向けデジタル教科書を作れるようにしましたが、これをさらにドライブさせること、米国市場でAndroidの小型タブレットに、サイズと価格で押され始めている現状に対処することが必要になってきたタイミングでもあります。

  • 02:49:58- Phil「半年前、3rd gen iPadを紹介した。4th gen iPadを紹介する。これはスゴイ。A6Xチップ。A5Xチップの2倍。グラフィックスも2倍。新世代ISP搭載。同じ10時間バッテリー、FaceTime HD 720p、エンハンスドLTE。」
  • 02:51:30- Phil「2倍速いWi-FI、Lightningコネクタ、USB、HDMI、VGA、SDカードのコネクタも用意。白・黒が登場。16GB Wi-Fiモデルで499ドル。LTE対応は629ドル。」
  • 02:52:04- Phil「iPad mini(映像w)」※ iPadの画像の裏に、iPad miniが隠れているという演出でした。
  • 02:56:01- Phil「第4世代iPadは片手で持てない。驚く卯ほど薄い、全ての角度から美しい。7.2mm、23%薄い。鉛筆と同じ薄さ。0.68ポンド(308g)、53%軽い。ノートパッドと同じ重さ。黒と白。スクリーンは、7.9インチ、1024×768。」
  • 02:59:28- Phil「Androidタブレットとの比較。ベゼルはiPad miniが小さく、7インチではなく7.9インチで35%広い。これは大きな違い。グッゲンハイム美術館のウェブを見ると、49%大きくページが見られる。横長にすると67%大きい。」
  • 03:01:51- Phil「デュアルコアA5プロセッサ搭載、FaceTime HDカメラ、500万画素iSightカメラ、LTE、802.11 a/b/g/n Wi-Fi、Lightningコネクタ、10時間のバッテリライフ。」
  • 03:02:04- Phil「Every Inch an iPad」
  • 03:02:36- 広島弁、大阪弁のフラグが…
  • 03:03:25- 32GB Wi-Fi白でいこう、iPad mini
  • 03:04:29- 299からか、249からか。前者かなー。
  • 03:04:46- それにしても、400g切ったらいい方、と思っていたから、思ったより軽かった。
  • 03:05:11- 意外と今回、ハイペースだな。
  • 03:09:01- Phil「16GB Wi-Fiモデルで329ドル。LTEは459ドル。iPad 2も399ドルで併売。10月26日から予約開始、11月2日に発売。LTEモデルは2週間後。」
  • 03:09:39- 新しいiPadは「iPad with Retina display」と表記されていた。日本語だと「iPad Retina ディスプレイモデル」なのかな。

最後のパートでは第4世代iPadと小型化されたiPad miniが一挙に発表されました。事前に様々な噂が飛び交うのがAppleのイベント直前の通例ですが、あたっているものもあれば、外れているものもあります。外れるにしても、ポジティブに外れているものもあれば、その逆も。例えば今回の場合、軽さは308gと予想以上に軽いデキでした。一方価格は329ドルからと、少し高めに予想が外れました。

また、Appleのウェブサイトはこの時間になると情報が更新されており、発表の中で語られなかった詳しい内容などが掲載されます。例えば、これまで「新しいiPad」と表記されていた第3世代iPadは、第4世代になり「iPad with Retina display(iPad Retinaディスプレイモデル)」という表記に変わったことが分かります。

  • 03:12:41- Tim「Mountain Lion、iOS 6と、2つのOSを発表。新しいiPod、信じられない新しいiPhone、ノートブックのリフレッシュ、信じられないゴージャスなiMac、第3世代iPadを発表し、今日リプレイスした。今年は素晴らしい1年だった。」
  • 03:13:41- 終了。
  • 03:14:30- お疲れ様でした。日本の皆さん、おやすみなさいませ。
  • 03:15:19- サイズが変わるデバイスは、一応触って置いた方が、何が起きるか分かるからなー。と自分に言い聞かせているところ。

実況が終わり、イベントに参加していた人たちは実機に触れるハンズオンに参加します。Twitterでは、新製品についての議論が各所で始まります。

いかがでしたか?今回はAppleがライブキャストを用意してくれたおかげで、より会場の様子を体験しながら見ることができました。このビデオはこれまで通りであれば、YouTubeやPodcastでも更新されますし、会場内で紹介された映像もウェブで紹介されるでしょう。

次回のイベントは年明けになるかと思いますが、ぜひちょっと夜更かしして、Twitter片手に楽しんでみてはいかがでしょうか。

ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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米国カリフォルニア州バークレー在住の松村太郎が、東京・米国西海岸の2つの視点から、テクノロジーやカルチャーの今とこれからを分かりやすく読み解きます。毎回のテーマは、モバイル、ソーシャルなどのテクノロジービジネス、日本と米国西海岸が関係するカルチャー、これらが多面的に関連するライフスタイルなど、双方の生活者の視点でご紹介します。テーマのリクエストも受け付けています。

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