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Google Glass、4月15日に米国内の一般ユーザーに発売

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
これまで限られた開発者やユーザー向けに発売されたGoogle Glass。

Googleは米国東部時間2014年4月15日午前9時からの時間限定で、Google Glass Explorer Editionを、一般の人向けにも発売すると発表しました。これまでは、開発者を中心に、少しずつユーザーに提供してきましたが、今年に入り、Google Play Music All Accessのユーザー向けに解放し、より間口を拡げたところでした。

米国在住で18歳以上の希望者は、以下のウェブサイトに上記の時間アクセスすれば、購入することができます。フォームから申し込むことでリマインダーのメールを受け取ることも可能。価格は引き続き、1500ドル。

・Become a Glass Explorer on April 15th

ビジネス向けの取り組みもスタート

Google Glassは現在、ベータテストのような状態ながら、そのユーザー数を徐々に増やしてきました。どのような活用方法が見込まれるか、社会にどのように受容されるか、といった新しいメディア特有の実験を、まさに開発者やユーザーとともに行っている状態です。

これまで、個人がどのように活用するか、という点にフォーカスが置かれてきましたが、今度はGoogle Glassをビジネスの現場で活用する促進プログラムを、Googleは4月8日に発表しています。

例えばワシントンのアイスホッケーチームと組んで、ファン向けに試合の情報や別アングルからの映像などを提供する仕組みを提供したり(Google+ post)、消防士や警察官といった公共サービスでの情報端末として活用したり、活用事例をとにかく米国中から集めようとしているのが現状です。

・Glass at Work

こうした使うユーザーが増え、活用を試す場面が増えるにつれて、「これだ」という活用パターンが見つかり始めるのではないか、と思います。やはりビジネスの現場では、情報閲覧とコミュニケーションを、ハンズフリーの状態で行える点は、大きなアドバンテージになりそうです。

例えば個人の生活であれば、料理や子育てといった最中での活用を思い浮かべれば、イメージしやすいのではないでしょうか。

ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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