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細かすぎる? Facebookが新ロゴへ移行

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員

Facebookがひっそりと新しいロゴへと移行しました。タイポグラフィの変更という小幅なもので、しかも現在トップページは「f」の文字を使ったアイコンのみの表示なので、気づきにくかったかも知れません。

新ロゴのレビューをしたBran Newによると、Facebookの新ロゴは社内のデザイナーとProcess Type FoundryのEric Olson氏によって手がけられたものだそうです。旧ロゴは2005年から使われていた「Klavika」というフォントでした。

新ロゴは、「a」の書き方が変わっており、「c」や「o」の丸みが素直にまとまり、「b」はボールの太さに変化がついています。とはいえ、パッと見ただけでは変化に気づきにくいため、ロゴのブランドそのものを大きく変えようとしているのではなさそうです。

なら、オリジナルのままをずっと使い続け手も良かったのではないか、とも思いますが、線がシンプルになり、形が丸みを帯び、フレンドリーさを味付けに加えたような印象も受けます。

最近、テクノロジー企業が自前のフォントを作った例で行くと、GoogleがAdobeと共同で作った日本語・中国語・韓国語に対応したグローバルな書体「Noto Sans CJK」(Source Han Sans、源ノ角ゴシック)や、AppleがiOS/OS X/Apple Watchのインターフェイス表示のために作ったフォントSan Francisco(MacではOS X El Capitanに付属)があります。

また、ロゴに活用されているフォントで有名なのは、世界的に愛されており、ニューヨークの地下鉄やパナソニックのロゴにも利用されている「Helvatica」、Adobeが開発して自身の社名やiPhoneやロールスロイスのロゴに採用されている「Myriad」、Dean & Delucaやモレスキンに利用されている「Copperplate」などがあります。

ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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