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iPhone 7より売れてる? Googleスマホ「Pixel」は、スマホの概念を変えるか?

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
Pixel(中央)/Pixel XL(左)と、Daydream View。(写真:ロイター/アフロ)

米国では11月末の感謝祭(Thanksgiving)のブラックフライデー、そして週明けにECサイトのセール合戦となるサイバーマンデーを皮切りに、12月いっぱいまで「ホリデーシーズン」の大商戦となっています。

そうした中、Fotuneは「感謝祭の週末、Google PixelがAppleのiPhoneを大差で打ち負かした」という記事を掲載しています。

・Fortune: Google Pixel Trounced Apple’s iPhone Over the Holiday Weekend

※初出時、リンクが間違っておりました。失礼しました。

この記事は、Localyticsが発表したアクティベーション数の増加率を元にしたもので、感謝祭後の週末、Google Pixelが112%の増加率だったのに対し、iPhone 7はわずか13%しか伸びなかった、という数字でした。

・Localytics: Google Pixel Wins Black Friday

販売数の比較ではなく、しかも週末のアクティベーション数の増加率の比較であるため、PixelがiPhoneよりも(数量的に)売れたというデータではないことになります。10-12月期に7000万台近くを販売するとみられるiPhone 7に対して、多くて900万台という予測に留まるPixelが多く売れた、とは考えにくいですし。

確かに見出しには話題性はありました。それだけ、Pixelの出来が良いことも、実際に触れてきて納得。しかしPixelは、スマホとしての出来の良さだけではなく、スマートフォンのフォームファクターが変化を促す可能性を秘めている点で、注目すべきでしょう。

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ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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