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出掛ける前からジャズ気分:ギラ・ジルカ & 矢幅歩@横浜Motion Blue YOKOHAMA

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

●公演概要

5月2日(木)開場17:30/開演 19:00(1st) 21:00(2nd)

会場:横浜 Motion Blue YOKOHAMA(モーション・ブルー・ヨコハマ)

出演:ギラ・ジルカ(ヴォーカル)、矢幅歩(ヴォーカル)、竹中俊二(ギター)、中島徹(ピアノ)、北村嘉一郎(ヴォイス・パーカッション)

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ギラ・ジルカ & 矢幅歩『breathing…』発売記念ライブ

Geila Zilkha Official WebSite
Geila Zilkha Official WebSite

最近、ザ・ピーナッツがキング・クリムゾンの「エピタフ」を歌っている音源を見つけて、改めてそのスゴさを見直していたのですが、「双子なんだから声の相性がバッチリなのは当然だよね~」という感想が浮かんだ自分に違和感を抱いて、「いや、待てよ……」と思い出したのが、このギラ・ジルカと矢幅歩でした。

すでにヴォーカル界では超有名な存在だったギラ・ジルカが、満を持して初のソロ名義アルバムをリリースしたのは2010年。ボクも彼女の音楽的な背景についての話を聞く機会があり、ライヴも何度か拝見しました。

ギラ・ジルカには2006年にスタートさせたツインヴォーカル・ジャズ・ユニット”SOLO-DUO”というプロジェクトがあって、そのライヴでは“相方”である矢幅歩とデュエットを繰り広げる一幕があるのですが、これを最初に観たときは、まさに電流が全身を駆け巡りました。

うまいデュエットやヴォーカル・グループは世に多かれど、“シンクロナイズ”と呼びたいほど声が同期してしまう2つの別人格が存在するという現実を目の前にして、それを頑なに否定しようとする理性とありのままを受け入れようとする感覚とがしばらく乖離するほどだったのです。

ようやく”SOLO-DUO”のアルバムがリリースされ、ボクが“オオカミ少年”ではなかったことを「ほら!」と示す証拠ができたことを、素直に喜びたいと思います。

ギラ・ジルカ プロフィール:神戸にて日本人の母とイスラエル人の父の間に生まれる。(以下、長文のため、引用ページを参照ください)

出典:GEILA ZILKHA Official WebSite|History

矢幅歩 プロフィール:1979年4月24日生まれ。大分県を故郷とし横浜に育つ。

ヴォーカリストの母親とフルート奏者の父親の影響を受け、幼児期よりジャズやR&Bを背景に過ごす。(以下、長文のため、引用ページを参照ください)

出典:El Ayumundo 矢幅歩Official WebSite

♪introducing...SOLO-DUO "breathing..."

♪OVERJOYED by SOLO-DUO (Geila&Ayumu Vo.) at LIFETIME

では、行ってきます!

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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