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出掛ける前からジャズ気分:野瀬栄進ソロ・ライヴ

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

●公演概要

5月30日(木) 開場18:45/開演 19:15

会場:渋谷タカギクラヴィア松濤サロン

出演:野瀬栄進(ピアノ)

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♪Eishin Nose Solo plays Ballads, Standards, Originals

野瀬栄進 ソロ・ライブ
野瀬栄進 ソロ・ライブ

渡米20年超、ニューヨーク在住のピアニスト・作曲家・アレンジャー・プロデューサー、野瀬栄進によるソロ・ピアノ・コンサートです。

会場のタカギクラヴィア松濤サロンは、ビルの1階にあるこぢんまりとしたスペースながら、スタインウェイ・フルコンサートグランドピアノが設置されているという、“ピアニストの隠れ家”のようなところ。

野瀬栄進のピアノとは、昨年秋の凱旋公演の際に出逢いました。そのピアノによるパフォーマンスは、斧1本で巨大な氷の塊を削りながら透明な塑像を創り上げてしまうイメージをボクの脳裏に刻みつけました。

このときのパーカッショニスト武石聡とのデュオ・ライヴは『THE GATE, 2012 Live in Shibuya』としてリリースされています。

さて今回は、英文タイトルを見るとオリジナルのほかにバラードやスタンダードもやるようです。インプロヴィゼーションのイメージが強烈な彼ですが、スタンダード=他人の思考をどう扱って再構築するのか。そして、オリジナルとのバランスをどのように見せようとするのか――。実に楽しみです。

野瀬栄進Biography

北海道出身。4歳よりピアノを始める。ジャズに目覚め20歳で渡米。

カリフォルニア、フットヒル・カレッジ、デアンザ・カレッジのビックバンドで演奏。

ヴォーカルグループ『Fun Fair』のピアニストとして参加。

そのグループ名を冠したアルバムで1995年度の『Down Beat Award』を獲得。

1994年ニューヨークへ移る。Mannes College of Music, New Schoolのジャズ科卒業。

(以下の活動歴などはサイトを参照ください)

出典:Biography|Eishin Nose

♪kuba

ハーレムを拠点に活動するジャズピアニスト野瀬栄進氏の姿を追った短編ドキュメンタリー。海外で活躍する日本人ジャズピアニストの姿を、広告やファッションの世界で活躍する写真家/映像作家の宮本敬文氏が撮影。

出典:kuba|YouTube

♪"When a Dinosaur's pissed off" EishinNOSE+SatoshiTAKEISHI

では、行ってきます!

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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