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出掛ける前からジャズ気分:平井景スペシャル“五重奏団”@モーション・ブルー・ヨコハマ

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

●公演概要

6月2日(月) 開場 17:30/開演 1st 19:00 2nd 21:00(入替なし)

会場:横浜MOTION BLUE YOKOHAMA

出演:帆足彩(ヴァイオリン、ヴィオラ)、 伊藤ハルトシ(ギター、チェロ)、 木原健太郎(ピアノ)、 嶌田憲二(ベース)、 平井景(ドラム)

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平井景スペシャル“五重奏団”~ There go the "Hanabi" 2014 ! ~

人気ドラマーのソロ・プロジェクトがストリングスを迎えた豪華編成で登場

ジャズ・ピアノ・トリオ“秀景満”での活動をはじめ、プレイヤーとしてはもちろん作・編曲家としても人気を博し、ジャンルを問わないオールラウンド・ドラマーとして各方面で様々なライヴやレコーディングに参加している平井景。

彼の主宰するプロジェクト、その名も“平井景スペシャル”が横浜のステージに戻ってくる。

その時々によってメンバーを代え、2009年には集大成とも呼べるアルバム『SORA』を、また2011年、12年と続けてコンサートの模様を収録したDVDをリリースし、それぞれシーンの話題をさらった。同プロジェクト名義ではモーション・ブルー・ヨコハマに二度目の登場となる今回、木原、嶌田との息の合ったトリオに、バイオリン奏者の帆足、チェロ&アコースティックギター奏者の伊藤を迎えた豪華版で出演。

サブ・タイトルに「There go the"Hanabi"2014 !」を掲げ、ジャズとクラシックをクロスオーバーさせた美しいサウンドで、横浜に次の季節の到来を告げる。

引用:平井 景 スペシャル"五重奏団"|MOTION BLUE YOKOHAMA

平井景プレミアム LIVE IN CONCERT
平井景プレミアム LIVE IN CONCERT

独自の音楽観を表現するため、ジャンルを超越したアーティストとのコラボレーションを企画してサウンドを具現化する平井景。

今回は、今年になって立ち上げたユニークな編成の“五重奏団”による公演です。

彼が管楽器をフロントにしたいわゆるジャズのクインテット=五重奏団を選ばないのは、自分のイメージがジャズ・イディオムによって表現できるものではないことを明確に認識しているから。それはつまり、サウンドの方向性がブレていない証拠でもあります。

明確なイメージによって表現される平井景ならではの風景は、それが奏でられる場所の実際の風景と混じり合い、新たな、しかしどこか懐かしい情感を生み出してくれるはずーー。

なお当日は“横浜開港祭2014”の最終日を飾る花火が予定されており、ちょうど1stセットと2ndセットのあいだの休憩時間にモーション・ブルー・ヨコハマの窓からも夜空を彩る“別の風景”を見ることができるようです。

♪Foresta / Kay Hirai "The Quintet"

♪April / Kay Hirai "The Quintet"

では、行ってきます!

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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