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【JAZZ LIVE】侍BRASS 2015“西方見聞録”(東京オペラシティ コンサートホール)

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

“ジャズの醍醐味”と言われているライヴの“予習”をやっちゃおうというヴァーチャルな企画“出掛ける前からジャズ気分”。今回は、日本のトップ管楽器奏者が集結した侍BRASSの定例ライヴ。

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侍BRASS 2015“西方見聞録”
侍BRASS 2015“西方見聞録”

クラシックやポピュラーというジャンルを問わず、日本を代表する管楽器奏者が顔を合わせてコンサートを続けているのがこの侍BRASS。

東京オペラシティのコンサートホールで開催するライヴも今年で10回目となり、アンサンブル・コンクールの開催やファン投票によるリクエストなど、トップ・プレイヤーたちの夢の共演という枠にとどまらない、管楽器シーンを巻き込んだ大きなムーヴメントに発展しているという印象を年ごとに強めている。

クラシックの異色曲を異色のアレンジで?!

今年のテーマは「西方見聞録」。これまでオリジナルを中心に、ポピュラー・ナンバーをブラス・アンサンブルならではのアレンジで楽しませてくれていた侍BRASSが、クラシック曲へ踏み込む予定だ。

予定されているのは、コープランドの「市民のためのファンファーレ」(編曲:エリック・ミヤシロ)、ファリャの「バレエ音楽《三角帽子》より」(編曲:高橋宏樹)、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク(アイネ・クライネ“SAMURAI”ムジーク)」(編曲:石川亮太)など。

これにもちろん、侍BRASSメンバーのオリジナル、さらにお楽しみのポピュラー・ソング・カヴァーにはクイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」(編曲:三澤慶)というラインナップが加わる。

第3回侍BRASSアンサンブル・コンクールの最優秀受賞団体との共演も見所のひとつ。

全国のブラス・ファンたちが熱い視線を送る真夏の祭典、今年も見逃さないようにするつもりだ。

では、行ってきます!

●公演概要

8月30日(日) 開場14:30/開演15:00

会場:東京オペラシティ コンサートホール(東京・初台)

出演:侍BRASS:エリック・ミヤシロ(トランペット)、辻本憲一(トランペット)、澤田真人(トランペット)、三澤慶(トランペット)、森博文(ホルン)、中川英二郎(トロンボーン)、野々下興一(バス・トロンボーン)、齋藤充(ユーフォニアム)、次田心平(テューバ)、齋藤たかし(パーカッション)、共演:うましかブラス(第3回侍BRASSアンサンブルコンクール最優秀賞受賞団体)

♪第3回侍BRASSアンサンブルコンクール 最優秀賞: うましかブラス(東京都)『エルトゥールルの奇跡』

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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