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ソフトバンク内川、広島ジョンソンらが漏れた球宴の選手選出に関しメディアは活発な主張を!

豊浦彰太郎Baseball Writer
内川聖一もなぜか選出されなかった(写真:ロイター/アフロ)

来週末開催のオールスターゲーム出場選手が決まった。昨日は、スポーツ各紙とも原口文仁(阪神)や鈴木誠也(広島)などのフレッシュな選手や、日本球界復帰で5年ぶりの出場となる和田毅(ソフトバンク)などの明るい話題で持ちきりだった。しかし、その一方で素晴らしい成績を残しながら選出から漏れた選手もいる。

内川聖一(ソフトバンク)がその一人だ。内川は首位を走るソフトバンクの4番打者として、チームを牽引。現在リーグ2位の打率.315、61打点を記録しているが、ソフトバンクの野手からは柳田悠岐、今宮健太、松田宣浩、長谷川勇也の4 名が選ばれていることも関係してそうだ。

また、リーグ2位の17ホールドをマークする宮西尚生(日本ハム)も出場を逃した。

(中略)

セ・リーグでは、リーグ2位の8勝をマークするジョンソン(広島)が監督選抜でも選出されず。

出典:ベースボールキング 7月5日

こういうことを単独の記事にしてきっちり報道するメディアが存在することは救いだ。欲を言えば、「ベースボールキング」には、落選した有力選手の存在を伝えるだけでなく、「彼らは選ばれるべきでは」、「○○選手より相応しい」と主張する記名コラムも掲載して欲しかった。

ここで、選出結果を個別に評論するつもりはないが、メディア各社は球宴の選手選出に関し、もっと突っ込んで独自予想や結果の論評を展開すべきだと思う。それが、プロ野球界でもっとも重要なイベントのひとつであるオールスターゲームを一層盛り上げることや、ファン投票や監督推薦はどうあるべきかという議論を活発にし、球界関係者やファンを啓蒙することにつながると思う。

球界に対し少しでも批判がましいことは一切書かない既存の大手メディアには望むべくもないだけに、球界とのしがらみが少なそうに見える新進ウェブ系メディアには期待したいところだ。

Baseball Writer

福岡県出身で、少年時代は太平洋クラブ~クラウンライターのファン。1971年のオリオールズ来日以来のMLBマニアで、本業の合間を縫って北米48球場を訪れた。北京、台北、台中、シドニーでもメジャーを観戦。近年は渡米時に球場跡地や野球博物館巡りにも精を出す。『SLUGGER』『J SPORTS』『まぐまぐ』のポータルサイト『mine』でも執筆中で、03-08年はスカパー!で、16年からはDAZNでMLB中継の解説を担当。著書に『ビジネスマンの視点で見たMLBとNPB』(彩流社)

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