前田健太がドジャース入団。8年2500万ドルながら、最高で1億620万ドルとなる契約の内訳はこうだ
1月7日、前田健太がロサンゼルス・ドジャースに入団した。契約は8年2500万ドル(2016~23年)。これにインセンティブ(出来高)がついていて、すべてをクリアすれば、前田は総額1億620万ドルを手にする。
APなどによると、契約の内訳はこうだ。
1)契約金:100万ドル
2)年俸:300万ドル(×8年=2400万ドル)
ここまでの合計2500万ドルは保障されている。各シーズンに設定されたインセンティブは以下のとおり。
3)開幕25人ロースター入り:15万ドル
4)先発登板―15,20先発:各100万ドル
5)先発登板―25,30,32先発:各150万ドル
6)投球回―90,100,110,120,130,140,150,160,170,180,190回:各25万ドル
7)投球回―200回:75万ドル
これらを8年間ともすべてクリアすると、契約金100万ドルと年俸8年分の2400万ドルに加えて、3)120万ドル=15万ドル×8年、4)1600万ドル=100万ドル×2×8年、5)3600万ドル=150万ドル×3×8年、6)2200万ドル=25万ドル×11×8年、7)600万ドル=75万ドル×8年で、合計1億620万ドルとなる。
ただ、32先発&200イニングのハードルは相当高い。2015年に両方をクリアした投手は25人で、ここ5年の平均は29.4人。1チームに1人の割合だ。しかも、前田が開幕から投げて32先発と200イニングをクリアすれば、年俸+インセンティブは1315万ドル(300万ドル+1015万ドル)になるが、これは他の先発投手と比べ、決して高額ではない。例えば、マルコ・エストラーダ(トロント・ブルージェイズ)は今オフ、2年2600万ドル(年平均1300万ドル)で再契約を交わした。彼は32歳で、規定投球回に達したのは、2015年が初めてだった。また、2016年のドジャースには、年俸1100万ドル以上の先発投手が4人いる。彼らは1球も投げずとも、この額を受け取る。
なお、前田が途中で契約を打ち切ってFAになれるオプト・アウトや、トレードを拒否できる条項はないが、前田はトレードされるたびに100万ドルをもらえるという。契約には、背番号「18」、通訳、日米を往復するビジネスクラスの航空券(年4回)なども含まれている。