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ダルビッシュ2度目のリハビリ登板は元ヤクルト左腕との投げ合い。チームメイトにもヤクルトに縁のある選手

宇根夏樹ベースボール・ライター
ダルビッシュ有(テキサス・レンジャーズ)MARCH 5, 2015(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

5月6日、ダルビッシュ有がラウンドロック・エクスプレスの投手として、先発マウンドに上がった。エクスプレスはテキサス・レンジャーズ傘下のAAAだ。さすがにAAAとなると、メジャーリーグ経験者も多く、両チームの出場選手28名のうち、ダルビッシュを含む17名がメジャーリーグでプレーしたことがある。

その一人が、2014年に東京ヤクルト・スワローズで投げたクリス・ナーブソンだ。マイアミ・マーリンズ傘下のAAA、ニューオーリンズ・ゼファーズの先発投手として出場したナーブソンは、メジャーリーグで118登板している。アメリカへ戻った昨シーズンは、8月にメジャーリーグへ昇格。今シーズンは開幕ロースターに入ったが、リリーフ6登板中4試合で2点ずつ失い、4月下旬にウェーバーを経由してAAAへ降格した。

ダルビッシュと投げ合ったこの試合は、初回に二塁打3本を打たれて2点を取られたものの、その後の3イニングは1安打(二塁打)しか許さず、無失点に抑えた。

また、この日は出場しなかったものの、ダルビッシュのチームメイトであるアイク・デービスは、ナーブソンから遡ること四半世紀、1989年にヤクルトで投げたロン・デービスの息子だ。「元ヤクルトの投手」と「元ヤクルトの投手の息子」の対戦は実現しなかったが、2人はメジャーリーグで1度対戦している。2010年9月のことで、ナーブソンがアイクを遊撃フライに打ち取った。この時、アイクは代打として出場。偶然ながら、アイクと交代したのは、元ヤクルトの五十嵐亮太だった。

◆前回のリハビリ登板はこちら。

「ダルビッシュのリハビリ登板には、伝説の名選手の血を引くプレーヤーが出場していた」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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