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連続セーブ成功が歴代3位で止まり、そこから続けてセーブに失敗

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジェーリス・ファミリア(ニューヨーク・メッツ #27)Jul 28, 2016(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

7月27日、ジェーリス・ファミリア(ニューヨーク・メッツ)が約1年ぶりにセーブに失敗した。昨年7月30日以来のことだ。連続セーブ成功は歴代3位の52で幕を閉じた。

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さらに、ファミリアは翌日もセーブに失敗した。連続で40セーブ以上を成功させた12人中、ストリークが途切れたところから続けてセーブに失敗したのは、ファミリアとトム・ゴードンしかいない。(歴代トップ3のうち2人がそうだという見方もできる)。

もっとも、ファミリアの投球を心配するのはまだ早いだろう。ストリークはいつか途切れるものだし、通算652セーブを挙げたマリアーノ・リベラでさえ、続けてセーブに失敗したことは1度や2度ではない。

ただ、リベラが3連続セーブ失敗を記録したのは、2013年8月の1度きりだ。当時、リベラは43歳。このシーズンを最後にユニフォームを脱いだ。ファミリアが次のセーブ機会でも失敗した場合は、原因が何であろうとも、クローザーとして投げ続けさせるかについて、ニューヨークのメディアから黄信号が灯されそうな気がする。

ちなみに、12人のなかで、ストリークが途切れた直後から最も長くセーブ成功を続けたのは、通算601セーブのトレバー・ホフマンだ。1998年7月26日の失敗を挟み、7月30日にセーブを挙げると、このシーズンは再び失敗することなく投げ終え、翌年4月21日まで21セーブ機会にわたって成功を続けた。

また、ファミリアのストリークが終わり、継続中の最長はザック・ブリットン(ボルティモア・オリオールズ)となった。昨年10月に挙げた2セーブを含め、34連続セーブ成功としている。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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