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メジャーリーグにも引き分けの試合はある。極めて珍しく、今回は11年ぶりだけど……

宇根夏樹ベースボール・ライター
S.ロドリゲス(左)とB.ゾブリスト Sep 28, 2016(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

9月29日のシカゴ・カブス対ピッツバーグ・パイレーツは、6回表1死走者なしの場面で、1対1のまま試合終了となった。

いつもとは違い、試合の続きを後日行わないのは、ペナントレースに影響がないからだ。カブスは地区優勝を決めているだけでなく、リーグ最高勝率も確定しているので、ディビジョン・シリーズ(地区シリーズ)の対戦相手――ワイルドカード・ゲームの勝者――も変わらない。一方、パイレーツはすでにワイルドカードの可能性が消滅している。地区3位の順位も動かない。これは、カブスとパイレーツが対戦するシーズン最後の試合でもあった。

引き分けで終わるのは、2005年6月30日のヒューストン・アストロズ対シンシナティ・レッズ以来のことだ。ただ、この時は引き分けで試合終了とした上で、翌々日にどちらも試合の頭からダブルヘッダーを行い、両チームは通常よりも1試合多い、シーズン163試合を消化した。

なお、今回の引き分けはペナントレースに影響はないものの、パイレーツが勝ち越しシーズンを4年連続とするためには、残り3試合の全勝が必要となった。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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