メジャーリーグにも引き分けの試合はある。極めて珍しく、今回は11年ぶりだけど……
9月29日のシカゴ・カブス対ピッツバーグ・パイレーツは、6回表1死走者なしの場面で、1対1のまま試合終了となった。
いつもとは違い、試合の続きを後日行わないのは、ペナントレースに影響がないからだ。カブスは地区優勝を決めているだけでなく、リーグ最高勝率も確定しているので、ディビジョン・シリーズ(地区シリーズ)の対戦相手――ワイルドカード・ゲームの勝者――も変わらない。一方、パイレーツはすでにワイルドカードの可能性が消滅している。地区3位の順位も動かない。これは、カブスとパイレーツが対戦するシーズン最後の試合でもあった。
引き分けで終わるのは、2005年6月30日のヒューストン・アストロズ対シンシナティ・レッズ以来のことだ。ただ、この時は引き分けで試合終了とした上で、翌々日にどちらも試合の頭からダブルヘッダーを行い、両チームは通常よりも1試合多い、シーズン163試合を消化した。
なお、今回の引き分けはペナントレースに影響はないものの、パイレーツが勝ち越しシーズンを4年連続とするためには、残り3試合の全勝が必要となった。