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惜しくも実現しなかったワールドシリーズの「さそり座対決」(結構どうでもいい話)

宇根夏樹ベースボール・ライター
ブライアン・ショウ(クリーブランド・インディアンス)Oct 13, 2016(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

またしても、ロサンゼルス・ドジャースはワールドシリーズに辿り着けなかった。1995年以降、ドジャースはポストシーズンに10度出場し、いずれもワールドシリーズ進出を逃している。イライアス・スポーツ・ビューローによると、今年の敗退により、これまで9ポストシーズン連続で並んでいたオークランド・アスレティックスとアトランタ・ブレーブス――どちらもドジャースと同じく継続中――を引き離し、最長記録を打ち立てた。

それはさておき、ドジャースが今年のワールドシリーズに進出し、クリーブランド・インディアンスと対戦すれば実現するはずだったことの一つに「さそり座対決」がある。そこに大した意味はないのだが、個人的にはとても楽しみにしていた。

星座がさそり座の投手と打者というだけなら、いつでも見られる(はずだ)。ただ、この「さそり座対決」は少し違う。彼らの腕には、さそり座のタトゥーがはっきり印されている。インディアンスのブライアン・ショウ投手の左腕には、さそりの絵が描かれている(写真)。ドジャースのヤズマニ・グランダル捕手の左腕には「天蠍座」とある。中国語ではこう書くらしい。

他にも、さそり座を表すタトゥーを入れている選手はいるかもしれないが、彼らのタトゥーはプレー中に見えるところにある。グランダルのタトゥーは少し見えにくいが、腕を上げてユニフォームの袖がずり上がった時に、後ろの2文字が確認できる。しかも、ショウとグランダルは生まれ年こそ1987年と1988年だが、誕生日はどちらも11月8日だ。これを見つけた時は、うれしくなってしまった。

ショウとグランダルは過去に顔を合わせているものの、2012年8月の2打席だけ――24日は二塁ゴロ、26日は四球――なので、まだ勝負はついていない。また、「さそり座対決」もさることながら、いつかは2人が組む「さそり座バッテリー」も見たいものだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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