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大谷翔平ではないけれど、二刀流プレーヤーがWBC出場へ。元捕手の登板もあるかも

宇根夏樹ベースボール・ライター
パット・ベンディティー Apr 13, 2016(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

各国のWBCロースターが発表された。予備登録の投手(DP)を含むイタリアの32名には、パット・ベンディティー(シアトル・マリナーズ)が入っている。彼は右腕でも左腕でも投げるスイッチ・ピッチャーだ。

イタリアからアメリカに移住した曾祖父を持つベンディティーは、前回のWBCにもイタリア代表として出場した。ただ、その時は二刀流ではなかった。前年6月に右肩の手術を受け、WBCでは左腕だけで投げた。4試合に登板し、計3.0イニングで自責点3(防御率9.00)。1次ラウンドはカナダとアメリカを抑えたが、2次ラウンドでドミニカ共和国とプエルトリコに打たれた。

今回のWBCで、ベンディティーはスイッチ・ピッチャーとしてマウンドに上がる(はずだ)。彼はDPではない。

また、オランダのDPには、ロサンゼルス・ドジャースのクローザー、ケンリー・ジャンセンの名前がある。こちらは二刀流ではないが、2009年のWBCには捕手として出場した。打席では13打数1安打(6三振)ながら、強肩を発揮し、盗塁を試みた3人中2人を刺した。ジャンセンが捕手から投手へ転向したのは、この年の夏だ。2013年のWBCでは、決勝ラウンドから故障者に代わってロースター入りしたが、登板はしなかった。

オランダが2次ラウンドに進めば、ジャンセンはWBC初登板を果たすかもしれない。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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