Yahoo!ニュース

あのイケメンがインディアンズに帰ってきた!!

宇根夏樹ベースボール・ライター
グレイディ・サイズモア(クリーブランド・インディアンズ)June 3, 2005(写真:ロイター/アフロ)

2月14日、クリーブランド・インディアンスはこうツイートした。

グレイディ・サイズモアが選手育成アドバイザーとして加わった!」

スプリング・トレーニングの期間中だけでなく、シーズンを通して働くという。

サイズモアは、2000年代の後半にインディアンズで活躍した。2005~07年の3年連続20-20(20本塁打&20盗塁)に続き、2008年は30-30を達成。この4年間にゴールドグラブを2度受賞し、オールスター・ゲームには3度選ばれた。当時のサイズモアは、ニューヨーク・メッツのカルロス・ベルトラン(現ヒューストン・アストロズ)と並ぶ、最高のセンターだった。

加えて、サイズモアは女性ファンの人気も博した。「サイズモア夫人」と胸にプリントしたTシャツが発売され、インディアンズはピンク色のサイズモア・キャップや、275ドルのボブルヘッド人形も売り出した。

その後、サイズモアは故障がちとなり、2015年にタンパベイ・レイズでプレーしたのを最後に、ユニフォームを脱いだ。また、2014年にはプレイメイトと結婚し――その2年前にcleveland.comのポール・ホインズは「女性たちよ残念…グレイディ・サイズモアが婚約した」と題した記事を発表した――2人の間には息子もいる。だが、サイズモアのファンは今でもいるようだ。SizemoreFan.comというサイトが存在し、今回のアドバイザー就任を伝えている。

インディアンズの観客動員は低迷しており、過去5年とも、1試合平均の人数は30球団ワースト3に入っている。ただ、プログレッシブ・フィールドにサイズモアが姿を現しても、観客の増加はあまり期待できそうにない。サイズモアがセンターを守っていた当時も、平均観客動員数は20位以下だった。

インディアンズの球場が連日賑わったのは、それよりも前のことだ。1995年から2001年にかけて、ジェイコブズ・フィールド(2008年よりプログレッシブ・フィールドに改称)では455試合連続ソールド・アウトが記録された。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事