双子がWBCに出場。彼らはリレー登板して侍ジャパンを抑える!?
WBCのオーストラリア代表には、日本プロ野球の経験者が3人いる。デトロイト・タイガースのトラビス・ブラックリーは、2014年に東北楽天ゴールデンイーグルスで投げた。ミッチ・デニングは2015年の東京ヤクルト・スワローズだけでなく、その前後に新潟アルビレックス・ベースボール・クラブと愛媛マンダリンパイレーツでもプレーした。DP(入れ替え可能な投手)登録されているクリス・オクスプリングは、2006年に阪神タイガースで登板した。
また、ミッチェル・ニルソンはデーブ・ニルソンの甥だ。デーブは「ディンゴ」として、2000年に中日ドラゴンズでプレーした。中日では1本塁打しか打てなかったデーブだが、メジャーリーグで記録した105本塁打は、オーストラリア生まれの他のメジャーリーガー全員を合わせた本数よりも多い。ミッチェルはオーストラリアン・ベースボール・リーグで、2015-16シーズンは4位タイの9本塁打、2016-17シーズンは最多タイの7本塁打を放った。
ただ、それ以上に注目したいのが2人の左投手、ラクランとアレックスのウェルズ兄弟だ。彼らは双子。2月27日に20歳を迎えた(誕生日おめでとう!)。WBCに出場した兄弟はいるが、双子はいただろうか。調べた限りでは、見当たらなかった。
ラクランは2014年にミネソタ・ツインズ(洒落ではない)、アレックスは翌年にボルティモア・オリオールズと契約し、昨シーズンは2人ともマイナーリーグで好成績を収めた。ラクランはAの12先発で防御率1.77、アレックスはA-の13先発で防御率2.15を記録した。どちらもメジャーリーグで投げるのはまだまだ先だろうが、今春のWBCで好投し、オーストラリアに勝利をもたらすかもしれない。同じ試合で2人がリレー登板することもあり得る。オーストラリアはプールBに入っており、最初の試合は3月8日に東京ドームで行われる日本戦だ。
ちなみに、ともにメジャーリーグでプレーした双子はこれまでに9組いるが、そのなかに「投手と投手」は存在しない。