WBCはメジャーリーグ復帰の道!? イスラエルの38歳右腕が2先発無失点
WBC1次ラウンドのプールAではイスラエルが3連勝し、MVPにはライアン・ラバーンウェイ(オークランド・アスレティックス)が選ばれた。もちろん、快進撃の立役者はラバーンウェイだけではなかった。38歳の右腕、ジェイソン・マーキーもその一人だ。マーキーは1試合目の韓国戦と3試合目のオランダ戦に先発し、計4イニングを投げて1点も与えなかった。
2登板目は初回に投げただけで降板したが、これは故障ではない。イスラエルの2次ラウンド進出は前日に決まっており、この試合では9投手がマウンドに上がった。
メジャーリーグ通算124勝の実績からすれば、マーキーの好投は驚きではないかもしれない。2004~09年には6年続けて規定投球回をクリアし、2009年はオールスター・ゲームに選ばれた。ただ、最後にメジャーリーグで投げたのは、2年前の5月だ。その後は、マイナーリーグや独立リーグ、海外のプロリーグでも登板していない。
MLB.comのジョン・ポール・モローシが2月下旬に発表した記事によると、マーキーはWBCで投げるだけでなく、メジャーリーグ復帰をめざしているという。年齢からしてもハードルは高いが、可能性はゼロではない。
昨年9月のWBC予選でも、マーキーは2先発して計7イニングを1点に抑えた。今回の1次ラウンドでは、どのイニングにも被安打か与四球があり、完璧に封じ込んではいないものの、2次ラウンド以降も結果を残し続ければ、興味を示すメジャーリーグの球団が現れるかもしれない。
イスラエルは2次ラウンドで、日本時間の3月12日にキューバ、13日にオランダ、15日に日本と対戦する。マーキーはキューバ戦かオランダ戦に先発すると思われる。