Yahoo!ニュース

カブスの投手が140m以上のホームランを放つ。打てる投手はバムガーナーだけじゃない!!

宇根夏樹ベースボール・ライター
ジェイク・アリエタ/ディビジョン・シリーズの本塁打 Oct 10, 2016(写真:USA TODAY Sports/アフロ)

シカゴ・カブスのジェイク・アリエタが、3月23日のエキシビション・ゲーム(オープン戦)でホームランを叩き込んだ。スタットキャストの計測によると、この打球の飛距離は465フィート(約141.7m)だったという。

2015年にサイ・ヤング賞を受賞したアリエタは、投げるだけでなく打撃も得意とする。昨シーズンは、打率.262(65打数17安打)、2本塁打、7打点、OPS.720でシルバースラッガーに選ばれ、マディソン・バムガーナー(サンフランシスコ・ジャイアンツ)の3年連続受賞を阻んだ。ちなみに、バムガーナーの打撃成績は、打率.186(86打数16安打)、3本塁打、9打点、OPS.629だった。

アリエタは過去3年とも三塁打と二塁打を放ち、本塁打は2年続けて2本ずつ打っている。通算4本塁打のうち、昨年4月に放ったホームランの飛距離は440フィート(約134.1m)。これは、投手によるスタットキャスト史上最長のアーチだ(2015年~)。一昨年9月のホームランも、405フィート(約123.4m)を記録した。

また、昨年のディビジョン・シリーズでは、飛距離こそ377フィート(約114.9m)とやや控えめながら、バムガーナーの4シームを弾き返し、先制の3ラン本塁打とした。アリエタはバムガーナーと初めて投げ合った昨年9月の試合でも、タイムリー内野安打をバムガーナーから打っている。

2人はこの2試合しか顔を合わせておらず、打者アリエタvs.投手バムガーナーは、4打数2安打、1本塁打、4打点、2三振、投手アリエタvs.打者バムガーナーは、2打数0安打(内野ゴロ2本)、0打点、1四球だ。投げても、アリエタが計12イニングで自責点4(防御率3.00)、バムガーナーは計11イニングで自責点5(防御率4.09)となっている。ただ、試合はどちらもジャイアンツが勝った。

今シーズン、カブスとジャイアンツは、5月22~25日にリグリー・フィールド(シカゴ)、8月7~9日にAT&Tパーク(サンフランシスコ)で対戦する。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

宇根夏樹の最近の記事