Yahoo!ニュース

直感の心理学:ウソや詐欺にだまされず、すてきな恋や子育てに役立て、命を守るために

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

■プロの技:直感

消防士、医師、将棋のプロなど。彼らは短い時間に「直感的」に正しい判断をします。彼らは、いいかげんな判断をしている訳ではなく、情報や経験を総合的に駆使して、理屈を超えた一瞬の判断をしているのです。

特別なプロではない私たちも、この直感を正しく使って生活に役立てることができます。

理性も大切だすが、理屈を超えた直感が、あなたを救うこともあるのです。

■理屈ではなく、直感でウソを見抜け

ウソを見抜く方法として世間で言われていることの多くは、ウソです。そんな簡単にウソが見抜けるなら、誰も苦労しません。警察も裁判官も外交官も営業マンも、仕事はずっと楽かもしれません。

外交やビジネスでは、自分のウソもばれますから、かえって大変でしょうか。でも大丈夫。人はウソをつくときウソがばれないようにします。だから、ハウツー本に書いてある通りのウソのサインがまったく見られないときもあるのです。

もっとも簡単にウソがつけるのが、「言葉」そして、「笑顔」です。

「あなたに百万円あげます」「私は宇宙人です」。いくらでも、何でも言えます。

だから、人の言葉を信用してはいけません。信用すべきはむしろあなたの「直感」です。

表情でウソがつきやすいのは、笑顔です。ウソをつくとき、お世辞を言うとき、自分の不快感が現れないようにするとき、私たちは笑顔になります。

笑顔の人ほど、疑う必要があります。でも、一般にも「目が笑っていない」なんて言いますよね。はい。口元の筋肉は意識的に動かせるのですが、目の周りの筋肉は、実は意思的に動かすことが難しいのです。その表情を見る時、私たちは直感的に何かおかしい、不自然だと感じるのです。

「直感」というと、科学的ではないように思われかもしれませんが、ここでは心理学の面から直感の役立つ使い方をお伝えします。

■「愛している」と言われたとき

この記事は有料です。
心理学であなたをアシスト!:人間関係がもっと良くなるすてきな方法のバックナンバーをお申し込みください。

心理学であなたをアシスト!:人間関係がもっと良くなるすてきな方法のバックナンバー 2014年5月

税込550(記事4本)

※すでに購入済みの方はログインしてください。

購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

碓井真史の最近の記事