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「自分探し」はなぜ失敗するのか:探せば探すほど自分が見えなくなる!?:子どもと大人の青い鳥の見つけ方

碓井真史社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

■「自分探し」って?

思春期、青年期は、自分探しの時期です。自我同一性(アイデンティティ)を確立する時期です。そのために、青年たちはもがきます。「自分探し」を始めます(30歳すぎても心は「青年」で、自分探しを続ける人もいますが)。

「自分らしさ」「本当の自分」を探し、自分に合った学校や職場を求めて、人はさまよいます。ネットの私が本当の私だと感じて、ネットにのめり込む人もいます。

ところが、下手な「自分探し」を始めた人々は、かえって問題をこじらせます。自分を探せば捜すほど、かえって自分が見えなくなるのです。閉じこもって、一日中ネットに接続し自分探しなどすると、かえって抑うつ状態が高まることが心理学からもわかっています。しかしもちろん、「自分探し」自体が悪い訳ではありません(ネット自体が悪い訳ではありません)。

どんな「自分探し」がダメなのか、どういう「自分探し」なら成長できるのか。心理学から解説します。

■自分探しによる抑うつ

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社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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