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「SMAP」香取慎吾くん、オシャレを超越したファッションクリエイター!

山田美保子放送作家・コラムニスト・マーケティングアドバイザー

芸能記者やテレビ関係者に「オシャレ芸能人は?」と聞いて挙がる名前は数々あれど、「服を楽しんで着ている人は?」と聞いて真っ先に挙がる名前は、「SMAPの香取慎吾」で、おおむね一致するだろう。

ハイブランドの新作小物をいち早く手に入れることでも有名な香取くんの誕生日プレゼントには、「いったい、何をプレゼントしたらいいのやら」、「全部、持っているし…」と関係者を悩ませることでも有名だ。

そんな香取くんの私服は、昨年1月に上梓した『服バカ至福本』(集英社刊)に詳しい。撮影スタジオに自ら運び込んだ“至福の私服”の華やかだったことと言ったら……。パターンを決めずに、まさに服を楽しんで着ていて、それが至福の時だということが誌面の隅々から伝わってくる。

コスプレにもこだわる!

既製品のみならず、コスプレにこだわることでも知られる香取くんは、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の後期には、毎週、スタイリストさんと相談しながら凝りに凝ったコスプレで登場していた。季節感ただようモノから、新作ドラマにちなんだモノまで、大柄な彼の身体をキャンバスに仕立て、そこを自由自在に飾ったかのようなコスプレは、毎回毎回、アートというべきものだった。彼のすごいところは、SMAPやジャニーズ以外の俳優さんや女優さんが主演のドラマもコスプレで番宣していたこと。ファッションが絡むと、より太っ腹になる香取くんなのだった。

現在オンエア中の『明治北海道十勝贅沢スライスチーズ3wayタイプ』のキャラクター「贅沢な牛」篇でも、牛のコスプレで登場している香取くん。

5月17日に行われた発表会の会場にも、その牛のコスプレでにこやかに登場した彼は、真っ先にコスチュームに言及。「すごく素材も生地もいいです。裏地もしっかりしています」と、ファッショニスタらしくコメント。「今回は『贅沢な牛』ということで、すごくフォーマルにしました」という。「裏地まで(牛)柄なんですよ」と、“見えないオシャレ”についても説明する香取くんに、司会者が「プライベートにも着てみてください」と促すと、「本当に自分に欲しいぐらいです!」とも……。

さらには、「本当に牛っぽいですね」という司会者に、「牛っぽいじゃなくて牛ですよ!」と念を押していた。

ノッてきた香取くんは、「モォ~ッ!史上最高に濃厚。身体の芯から美味しさが広がって、もう現役続行ですよ。ぜひとも続行する方にも食べていただきたいですよね」と、“現役続行宣言”をしたフィギュアスケートの浅田真央さんにエールを贈る一幕もあった。

サービス精神も旺盛

このように臨機応変に時事ネタを織り込みながらサービスするところも香取くんの特徴ならば、SMAPの中でも“食いしん坊キャラ”で有名なのも香取くんである。

イベント中、食事テーブルがセッティングされ、そこで贅沢なスライスチーズを食べるよう促された香取くんは、「食べるだけですむのかな?上から何か落ちてくるのかな?」と言い、場内を爆笑させたり、衣裳の内側ポケットからスライスチーズを取り出し、我々記者に差し出してくれたりと大サービスした。

最後は、「この衣裳にはもう一工夫されているんです。最後にこの商品の濃厚さを全身を使って表現させてもらいます」と、今度はスライスチーズ型の衣裳をまとったスタイルに……。「『十勝贅沢スライスチーズ』の味を表現するにはもうチーズになるしかない!と、これを着るのにもまったく抵抗のない自分にびっくりしました」と満面の笑みを浮かべた。

サービス精神旺盛でバラエティーを熟知していて、ファッションやコスプレで表現するのがお手の物。SMAP香取慎吾と広告を作るクリエイターたちが心から羨ましくなったひとときだった。

放送作家・コラムニスト・マーケティングアドバイザー

1957年、東京生まれ。初等部から16年間、青山学院に学ぶ。青山学院大学文学部日本文学科卒業後、TBSラジオ954キャスタードライバー、リポーターを経て、放送作家・コラムニストになる。日本テレビ系「踊る!さんま御殿!!」、フジテレビ系「ノンストップ!」などの構成のほか、「女性セブン」「サンデー毎日」「デイリースポーツ」「日経MJ」「sippo」「25ans」などでコラムを連載。「アップ!」(名古屋テレビ)などに、コメンテーターとしてレギュラー出演している。

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