セクハラ野次@都議会事件に関する一般論による解説

山本一郎です。汚い野次ってほんと許せませんよね。

このたび、東京都議会でセクハラ野次を自民党都議がみんなの党の塩村文夏女史に飛ばしたというので、騒ぎになっているようです。

「セクハラヤジ」飛ばした都議はだれ? 塩村文夏議員「『結婚しろ』と言った議員ほぼ分かる」(J-CAST 14/6/20)

“セクハラ野次”はどのような質問の最中に起きたのか―塩村あやか都議・一般質問書き起こし(BLOGOS 14/6/19)

そのセクハラ野次を書き起こされた内容がBLOGOSにも晒されていまして、これはまったくもって品位に欠ける、議員として相応しくないものだと思います。これは激しく断罪して社会的制裁を行わなければ世論が収まらないものなんじゃないかと感じるわけです。

なかでも「はやく結婚したほうがいいんじゃないか」とか「子供は産めないのか」などといった野次はもちろん許されるものではなく、一般論ではありますが当該議員だけでなくそのような不規則発言を許してきた都議会全体、あるいは党全体が真摯に反省するべきものだと考えます。

一般論ではありますが、例えば私が日常的に赴く神宮野球場におきましては、酒の入った一部のファンによる心ない野次が飛び交うのを耳にします。私も稀にですが相手チームが点を入れると『野球は静かに観ろ!』とか、中継ぎが四球連発すると『お客様のなかにストライクの入る方はいらっしゃいませんか!』などと大声で野次ることはあります。

決して畠山に対して『豚は働け!』とか『痩せろ!』といった直接的な暴言を浴びせることはありません。

一般論ではありますが、このような野次について、一部議員から「野次は論戦の華」といった発言も出ているようですし、国民からも”議会の品格”について改めて議論となっているのは、やはり野次で罵倒される対象が広すぎるからだと思われます。なぜなら、問題となったセクハラ野次は、当該女性議員だけでなく一般の女性や、不妊治療に悩む男女間・夫婦の悩みにも直結しているからです。広く国民一般の苦悩をも揶揄したと思われる発言では炎上しても仕方がありません。

やはり、このような場所で飛ばすべき野次というのは、誰がどう見ても正論であり、かつ本人に対してのみ効果的な文言に限定するべきだ、というのが一般論としての私の意見であります。

つまり、塩村女史に対して『結婚しろ!』と野次ることは、結婚できないことに悩む一般国民の多くに対しても罵声を浴びせることと等しく、塩村女史だけでなく一般国民をも公職にある議員が馬鹿にした、と受け取られることになります。

同様に、塩村女史に対して『子供は産めないのか』と野次りますと、結婚したけれど子宝に恵まれず辛い不妊治療に挑む夫婦や、晩婚や体質の問題などで産むことができない人にも悪辣な言葉を投げつける形になるわけです。

一般論ではありますが、このようなことにも思い至らないようでは困ってしまいます。やはり品位品格に欠けた野次を飛ばした議員はよろしくないという結論に達するのは当然でしょうし、世論が反発するのもそのような文脈だからだろうと思います。

ところで、塩村女史について調べてみますと、ご存知のとおりタレント活動をしていた時期があり、オフィス・トゥ・ワン所属の元放送作家であることが分かります。

塩村文夏(wikipedia)

wikipediaなどでの掲載内容を見るに、タレント活動時代には自身の美貌で周辺の男性を振り回していたことを体験談として『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)で開陳して人気を集めていたようです。さらにさまざまな男性を渡り歩いて、好き放題にやってきた経歴なども相当浮かび上がってきます。

塩村女史に関する記述が彼女の経歴や本質のすべてではないのは当然理解した上ではありますが、週刊文春は今年4月に塩村女史と、同党みんなの党の三谷英弘氏との不倫疑惑を報じています。事実関係は定かではありませんが、抗議はしたものの、名誉毀損での裁判等は行われておらず、それ以上のことは第三者的には分かりません。

当時の『恋のから騒ぎ』において塩村女史の発言をまとめたyoutubeがアップされているようですが、動画のアップロード自体は適法かどうかは分かりません。とりあえずリンクだけ置いておきますね。

恋のから騒ぎ 塩村(youtube) 

一般論ではありますが、この内容を上から下までざっと眺めるだけでも、この塩村女史については野次とは別の意味で品格の問題があるのではないかと思われても仕方のない経歴や発言を多々テレビ等で行ってきたことはわかります。

面白おかしく語られるが倫理的に重大な問題を抱えていそうな塩村文夏女史
面白おかしく語られるが倫理的に重大な問題を抱えていそうな塩村文夏女史

男と別れた慰謝料1,500万を使って留学しました、といったエピソードも含めて、経歴やテレビ出演動画を観る限りこの塩村女史に対する不審な感じはさすがに拭えません。

一般論ではありますが、人によっては塩村女史のことを「女性の風上にもおけないビッチだ」と思われるかもしれませんし、あるいは「男の下半身を要領よく渡り歩いてきた人間のクズ」という風に感じられることもあろうかと思います。ただ、美貌と性を売りにして名声を博し、それを足がかりに政治の世界へ打って出た以上、本件セクハラ野次の品格の件とは別に、この塩村女史の議員としての品格、資質もまた問題にするべきではないかと思うのです。

そのような女性が、都議会において受動喫煙や動物擁護はともかく子育て支援の政策についても質問し、セクハラとは別に「貴殿がそのような質問をするのは適切か?」という疑問は抱いてもおかしくはありません。

翻って、そもそも野次の目的は何であるかというと、当事者によって行われていることに対する感情を示すための大声の不規則発言によるリアクションであり、場の雰囲気を作りあげ、本来の当事者の気後れや苛立ち、困惑を誘発することで本来のパフォーマンスや効果が出にくくすることです。それは、質問や答弁、プレイなどに集中しようとする本人に対してしっかり聴こえ、かつ、本人にとって気になるものでなければいけません。

例えば、己の美貌や男性遍歴について極めて強い自負と自信を持っていると思われる塩村女史に対して『ブス!』と野次ったところで、まったく効果がないばかりか、ブスな国民も全員そろって敵に回す品格にかける不規則発言となってしまい、野次った側にメリットがありません。

一般論ではありますが、このような場合は塩村女史に対してピンポイントに効果のある、一般国民に対して嫌悪感の抱かれない正論を軸に野次る必要があるのです。

上記のような経歴を持つ塩村女史が晩婚化や出産関連の都政に冠する質問をする場合に、例えば『晩婚以前に他人の家庭を壊すな不倫女!』『みんなの党は他に適任いないのか!』というようなピンポイントに正論を語る野次や、『お前が言うな!』『どの口が言うか』『自分が何してきたのかよく考えろ!』といったボカした野次のほうが、一般論ではありますが正論となり品位も保たれ世論も反発せず本人に然るべきダメージが届くのではないでしょうか。

確かに問題の表層としては女性に対する蔑視が色濃く出た野次であったため大変に望ましくないことだと感じる一方、一般論ではありますが政治家としての品格や資質については塩村女史に取り組むべき大きな課題を抱えているのも厳然とした事実であるとも感じます。その意味では、小保方晴子的とまではいいませんが、国民として見た目に騙されて本質を見誤ることのないようにしたいというのは一般論ではありますが自らの戒めとして日々を生き抜いていきたいと思います。

野次は用法用量を守って正しくお使いください。