バイラルメディア界隈で仁義なき戦いが勃発中

山本一郎です。どちらかというと仁義があるほうです。

ところで、「バイラルメディア」がなんだかんだと話題です。

バイラルメディアとは?~今知っておきたい!要注目のマーケティング・キーワード~(マイナビニュース 14/8/1)

バイラル(Viral)とは「ウイルス性の」「感染的な」という意味で、「バイラルメディア」とはFacebookやTwitterなどのSNSの情報拡散力を利用して、インパクト・話題性のある動画や画像を中心とした記事に、短期間で爆発的なトラフィックを集めることを目的としたブログメディアを指す。

出典:マイナビニュース

そうですか。

こうしたバイラルメディアは、同じブログとは言ってもWeb 2.0がもてはやされた頃に勃興した個人ブログが主に主義主張をネット上に広く公開することを主な目的としたのとは全く異なり、あくまでも広告収入を目的とした営利事業です。ネット上にある他人のコンテンツから美味しいところだけを拾ってきて派手な見出しを付けた記事をSNS界隈でバズらせてPVを叩き出し広告収入を得るという意味では、慢性的な炎上狙いがもっとも効率的だということもありまして、決して志が高いとは言えない商売とも言えます。

昔ならそういう役割は週刊誌や夕刊紙辺りが担っていたものですが、ここ数年でそれが一気にバイラルメディアへシフトした感があります。なんといってもお手軽ですからな。スレを無理に追う必要もないし。ネット視聴率調査をしたり、広告会社が持ってくる定期的なメディア評価のシートとかを見ていても、収入の低い層がPCやスマホで通勤中や寝る前に見る行動様式に当てはまる、文字通り夕刊フジとか日刊ゲンダイを読んでる層と丸かぶりなわけですね。少し年代層は幅広めですけど。以前は2ちゃんねるのまとめサイトが国内では主流でしたが、これも紆余曲折を経て新たな局面に入った感があります。

バイラルメディアが取り上げてSNSで受けるネタというのは一定のパターンがあるようで、数年前どこかで見たようなネタや画像が使い回されるなど、結局はどこも同じネタばかりを取り上げているという状況になっております。それをネタにしてバイラルメディアが他のバイラルメディアにケチをつけるみたいな事態まで発生していて、ある意味でコンビニの前で座り込むヤンキーグループ同士の縄張り争い(ただしコンビニの売り上げにはほとんど貢献しない)みたいな感が否めず、清々しいわけです。

同じ記事ばっかり!?バイラルメディアの記事かぶりランキングを出してみた。(バズまろ 14/8/18)

Facebookを中心に、バイラルサイトちょっとうざい、、そんな感想を持ってる方が結構いるかもしれません。おそらくその最大の原因は「同じ記事ばっかりシェアされてフィードに上がってくる」ではないでしょうか。そこでバズまろ編集部では約2,500記事以上を調査し、バイラルメディアはどれくらい同じ記事をシェアしているのか。さらに、他のバイラルメディアがシェアした後に「後から」シェアしている率の高いバイラルメディアがどこかも合わせて調べてみました!

出典:バズまろ

この記事を皮切りに、バイラルサイトを名乗る人々が次々と問題に参戦、これはこれで面白いわけであります。みんな痛いところを突かれて顔真っ赤にしてパンチを繰り出す姿に惜しみない拍手を送らずにはいられません。紅組も白組も頑張れ。そのように思います。

で、この記事をさらに他のバイラルメディアが取り上げて競合バイラルメディアに喧嘩を売り、その売られた喧嘩をまた買ってという、なんとも素晴らしい負の連鎖が起きております。まるで日韓関係の縮図のような事態に戦慄が走ります。

【速報】netgeekにパクリNo.1と報じられたBUZZNEWSがブチ切れてnetgeekの記事を丸パクリ(netgeek 14/8/20)

やー、気持ちは分かるんですけどね。王道のようなノーモア著作権の立ち居振る舞いがとても素敵です。

netgeekとBUZZNEWSのパクリ論争がどっちも擁護できなくてとっても不毛だ(kuromi.com 14/8/21)

まずタイトルが「netgeekにパクリNo.1と報じられた」って?調査したのも最初に公開したのもバズまろだよね…?確かにバズまろは「バズまろの記事は自由に引用・転載いただいて構いません。」と書いているけど…うーん。こういう「人の褌で相撲を取る」ところがバイラルメディアの嫌われる理由の1つではなかったか。

(中略)

こんな風にお互いチクチクと突っ込んでいけば、オマエモナーって切り返されちゃうわけで、こういうやり取りって面白いのかなーどうなんだろうなー、というお話。ならお前も書くなよと言われたらその通りだけど。

出典:kuromi.com

こちらのブログ記事を書いている人も実はバイラルメディアと関わりがあったりというオチもありつつですが、まあそうですよね。いいんですよ、バイラルメディアが混沌としたメディア業界のひとつの特異点となってブラックホールのようなよろずPV吸い込み所みたいになるのは必定ですから。

ただ、どうでもいいバイラルメディア同士の喧嘩がこれで終わりになるのかと思っていたところ、どうも不穏な形で炎上が拡大するという展開を見せております。まずは先ほどのnetgeekが喧嘩を売ったブログ記事の後半ですが、以下のような告発(?)が行われています。

運営者WebTechAsiaはスパム業者だった!?

ここまで悪質なことを堂々とする運営者は一体どのような人物なのだろうか。BUZZNEWSを運営するWebTechAsiaについて調べてみたところ、かなりきな臭い情報が出てきた。

(中略)

このWebTechAsia 、以前は株式会社ワナビーズという名前だったのだが、事情があって社名を変更したようだ。

出典:netgeek

さらにnetgeekは追い打ちをかけるように続々と炎上狙いの記事を投下。

バイラルメディアBUZZNEWSを運営するWEBTECHASIAがTV番組をYOUTUBEにアップする裏事業を行っていることが判明!アップした動画はなんと2万本!!(netgeek 14/8/22)

大量のパクリTwitterBOTで荒稼ぎしている業者がバイラルメディアBUZZNEWS運営のWebTechAsiaであることが判明(netgeek 14/8/24)

Facebook等を舞台にして怪しい商売をしいるということで一時ネット民の間でも話題になった株式会社ワナビーズが、シンガポールでWebTechAsiaになっていたという話は驚きでしたが、テレビ番組などのコンテンツを無断でYouTubeにアップロードするといった不法行為にまで及んでそのPVで稼いでいるというのは穏やかではありません。ぶっちゃけ、この手の違法行為はシンガポール法のほうがよほど厳しいことを知らないようにも思えますが、告発者の英語がどこまで上手かでK点超えするかしないかが決まるという風任せの展開となっており目が離せません。

また、この問題のBUZZNEWSを運営しているスパム業者であるとされるWebTechAsiaが、どういう経緯かシンガポール和僑会なる怪しげな団体の広報担当理事であったことが発掘され、これはこれで憶測を呼んでおり素敵事態へと発展しております。

シンガポール和僑会広報担当理事 高木健作=WebTechAsia社長…この分だとまた加藤センセが絡んでいてもおかしくない。K-LABとかSatisfaction Guaranteed とか前歴あるからな。 http

出典:EURO SELLER@復活ユーロ売り

シンガポール和僑会といえば、以前おでこと共に光り輝いていた武雄市のアスペルガー市長がプロデウスする自治体通販を手がけたSatisfaction Guaranteed(旧FB良品)とかいう胡散臭い系ベンチャーの関連も名前を連ねる自称ウミガメ方面の構成メンバーでございますね。なんか言われたとおりの売り上げがさっぱり上がらず、随所で火の手が上がっているようですが、それは後日大々的に馬鹿にするとしても、さらにお名前を掘ってまいりますと、某キャリア系プロバイダお墨付きのスパム業者の名前が散見されるのが気になります。これはひょっとして、筋金入りのダークサイドなのではないでしょうか。

しかしまあ、この告発を行っているnetgeek側にしてもサイトを見てもイマイチ誰が運営しているのか不明で、頑張っていろいろ書いておられるのを見ましてもどこまで応援してよいのかいまひとつネット民の審議が必要な部分ではないかと感じます。一度、住民投票でもしてみたい気分です。

アフィブログ「netgeek」管理人がひろゆき擁護記事を乱立させ嫌儲板にて炎上する(楽しくないブログ 14/4/7)

実際は見ての通りnetgeekははちま起稿等と同レベルのサイトでしかなく、ただネットで話題になったニュースを文章に起こしているだけである。分析したと思ったら上記のような全く根拠の無い偏向文章しか書けず、とりあえずネットニュースの収集力だけで成り立っている糞メディアだ。レベル的にはロケットニュースやGIGAZINEにも劣る低レベルサイトと言える。

出典:楽しくないブログ

とりあえず、「バイラルメディア」とラベルの貼られた壷に海千山千のアフィ崩れが世間知らずの広告宣伝担当の振り出すデジタル広告費を奪い合い、潰し合いながら蠱毒のようなバトルロワイヤル的状況を作り出しているのではないかと考えられます。

バイラルメディアと名づけられたサイトを上から順番に見ていくと、ほぼ全部が何らかのインスパイア()をする前提でPVを作ろうとしているのですが、良く観察してみるとサイバーでエージェントな会社から資本を受けた名前も知らない若者が担当者のサイトに複数出会います。野良株主としては武士の情けで書きませんが、どっかの藤田さんはゴルフのスコアはごまかさないとか新聞で大見栄切っていませんでしたか。

最後になりますが、バイラルメディアの可能性にいち早く気づきながら、運営にいち早く行き詰って、いち早く更新停止に追い込まれた家入一真さんプロデウスの豊饒なるバイラルメディアを当のnetgeekが揶揄しておりましたので、ご賞味いただきつつこの辺で筆を起きたいと思います。

【悲報】家入一真のバイラルメディアdropoutが更新停止!ついに淘汰が始まった(Netgeek 14/7/14)

mixiのバイラルメディア参入を心よりお待ち申し上げております。