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『スラッシュ・ドミネーション2014』参戦、ゲイリー・ホルト(エクソダス)インタビュー

山崎智之音楽ライター
エクソダス

破壊力とスピードで蹂躙するスラッシュ・メタルの祭典『スラッシュ・ドミネーション』が、今年も行われることになった。

2004年に第1回が行われて以来、テスタメントやデストラクション、ソドムなどが出演してきたこのイベントだが、2014年3月15日(土)・16日(日)、川崎クラブチッタで行われる『スラッシュ・ドミネーション2014』にはエクソダス、ヴォイヴォド、サンクチュアリ、アーティレリーという、歴代最強級の顔ぶれが集結する。

その中でも話題なのが、サンフランシスコのベイ・エリア・スラッシュの重鎮、エクソダスが久々の来日を果たすこと。ゲイリー・ホルトは『ラウド・パーク12』フェスでスレイヤーの助っ人ギタリストとして来日したが、現在でもスレイヤーと行動を共にしており、エクソダスのツアーに不参加のこともあるという。はたしてゲイリーは今回の来日に参加するのか?噂されるエクソダスのニュー・アルバムはどうなるのか?彼はスレイヤーの新作にも参加するのか?

『スラッシュ・ドミネーション2014』を前に、ゲイリーがすべての疑問に答える。

-『スラッシュ・ドミネーション2014』で、あなたはエクソダスの一員として日本に来るのですよね?

もちろんだ!エクソダスで日本に戻ってくるのが楽しみだ!

- 現在もスレイヤーとの活動を続けているのですか?

その通りだ。最高の経験だよ。地球上で最高の2大スラッシュ・バンドと一緒にやって、2つのメタル・ファミリーがいるんだからな!

- 亡くなってしまったスレイヤーのジェフ・ハンネマンの思い出を教えて下さい。

ジェフは最高の奴だった。凄く面白い奴で、お互いバンドを始めた頃にベイ・エリアで一緒にライヴをやったりしたよ。最初にスレイヤーと会ったのは、彼らが初めてベイ・エリアでライヴをやったときだった。彼らは2回ショーをやって、1回は彼らの単独、1回はエクソダスとのダブル・ヘッドライナー・ライヴだったんだ。

- スレイヤーのニュー・アルバムでは作曲やレコーディングには関わっていますか?

作曲には一切関わっていない。ケリー(キング)が凄まじい量の曲を書いているからな。何曲かでギター・ソロを弾くかも知れないけど、俺のトップ・プライオリティはエクソダスのアルバムだ。次のエクソダスのアルバムに向けて、曲を書いているところだよ。

- エクソダスとスレイヤーは“スラッシュ・メタル”を代表するバンドと呼ばれていますが、共通点と相違点は何でしょうか?

同じスラッシュ・メタルといっても、どちらのバンドもユニークなスタイルがあるし、かなり異なるサウンドだと思う。共通点があるとしたら、すべてを叩き潰そうとする破壊衝動だろうな。

- あなたがスレイヤーとツアーをしている最中、エクソダスではリック・ヒューノルトやクレイゲン・ラムが代役ギタリストを務めましたが、彼らがプレイするエクソダスのショーは見ましたか?

ああ、彼らは最高だった!俺とリー(アルタス)、リックというトリプル・ギター編成でライヴを一度やったんだ。必殺のショーだった。クレイゲンも俺とリーと一緒にプレイしたことがあるよ。

- エクソダスは『スラッシュ・ドミネーション2009』と『2010』に出演していますが、イベントについてどんなことが思い出に残っていますか?

信じられないほど最高のイベントだ。会場も素晴らしい。地球上のどこよりも、日本でプレイするのが大好きだ。それに友達のバンドも出演するし、文句なしだよ。

- 『スラッシュ・ドミネーション2014』ではヴォイヴォド、サンクチュアリ、アーティレリーと共演しますが、彼らとは交友関係がありますか?

サンクチュアリとは一緒にやったことがあるし、ヴォイヴォドとは1980年代初めから友達だ。アーティレリーと一緒にやれるのもエキサイトしているよ!

- 『スラッシュ・ドミネーション2014』でのエクソダスのステージは、どんなものになるでしょうか?

混乱とエネルギーのルツボだ。いつものようにな!

- 2014年に発表されるというエクソダスのニュー・アルバムについて教えて下さい。

まだ詳細は明かせないけど、みんなの期待を上回る、どでかいスケールの攻撃的なアルバムになるよ!

- 現在のスラッシュ・メタル・シーンについてどう考えますか?良い新人バンドはいますか?

ロスト・ソサイエティは必殺のオールドスクール・スラッシュで良い!スラッシュ・メタルのシーンは盛り上がっているところだ。若手バンドが次々とデビューしているし、ベテランも最高傑作を出しているからな。

- 『スラッシュ・ドミネーション2015』で見たいバンドは?

スレイヤーだな!

音楽ライター

1970年、東京生まれの音楽ライター。ベルギー、オランダ、チェコスロバキア(当時)、イギリスで育つ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業後、一般企業勤務を経て、1994年に音楽ライターに。ミュージシャンを中心に1,200以上のインタビューを行い、雑誌や書籍、CDライナーノーツなどで執筆活動を行う。『ロックで学ぶ世界史』『ダークサイド・オブ・ロック』『激重轟音メタル・ディスク・ガイド』『ロック・ムービー・クロニクル』などを総監修・執筆。実用英検1級、TOEIC945点取得。

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