オランダのロックンロール爆走王ピーター・パン・スピードロックが2016年11月、ラスト・ツアー・イン・ジャパンで最後の爆走！

2015年11月から12月にかけて初来日公演が実現。20年を超えるキャリアを持つ彼らの日本初上陸にファンは驚喜し、ニュース記事（こちらも）にも大きな反響があった。

だが何と、バンドは来日直前の11月26日に「やるべきことをやって、自分たちが生きた証を残した」と、2016年内での活動終了を宣言。オランダでは自らが主宰する『スピードフェスト』を開催するなど人気を誇る彼らゆえ、世界のロック・シーンがショックに揺らぐ中、ジャパン・ツアーが行われることになった。

日本での彼らのステージ・パフォーマンスは、解散ショックをまったく感じさせない凄まじいものだった。最新アルバム『バックル・アップ・アンド・シャヴ・イット！』からのナンバーを軸に据えた爆走に次ぐ爆走の1時間はひたすら妥協なく激しさを追求するエネルギーの塊だった。

その燃えカスすらも残らない完全燃焼ぶりは、惰性でバンドを続けることを良しとしない気概を感じさせた。ライヴの後、ギター兼ヴォーカルのピーターに真意を語ってもらったが、「20年やってきて、バンドはベストの状態。日本に来ることも出来たし、ピークで解散したい」とサバサバした表情だった。

この時点で、誰もがこのツアーがピーター・パン・スピードロック最初にして最後の日本公演だと思ったに違いない。だが彼らが宣言していたのは、“2016年のバンド終了”だった。タイムリミットギリギリの2016年11月、彼らは2度目の来日を果たすことになったのだ！

まさに奇跡の、そして今度こそ最後となるジャパン・ツアー。11月2日（水）東京・下北沢シェルターから長野・大阪・名古屋をサーキット、東京に戻ってきて6日（日）に高円寺UFOクラブでフィナーレを迎える。

ツアー・サポートを務めるのは10年以上にわたる盟友であり、前回も同行したELECTRIC EEL SHOCKだ。彼ら自身も世界を股にかけてロック・シーンの第一線を突っ走り続けるバンドであり、ピーター・パン・スピードロックとのツアー後はヨーロッパ・ツアーを敢行。最新アルバム『SWEET GENERATION』のジャケット・アートワークもさまざまな意味で話題を呼んでいる。

（高円寺UFOクラブ公演のみELECTRIC EEL SHOCKは出演せず）

さらに公演ごとに実力派バンドが集結、オランダからの爆走の刺客を迎え撃つ。

これが最後のスピードロックの宴、ピーター・パン・スピードロック最終章を目撃せよ！