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なぜ満員電車ではイライラするのか? 「密集ストレス」を知っておこう!

横山信弘経営コラムニスト
満員電車ではイライラがつきものです

満員電車とパーソナルスペース

満員電車はストレスがたまります。特に朝のラッシュ時、電車の中にぎゅーぎゅーに押し込められるとイライラする人は多いことでしょう。誰かに背中を押されたり、足を踏まれたりするとなおさらです。近距離でヘッドフォンから漏れてくる騒音を聞かされたりするのも嫌ですね。ほとんど空間がないのに無理やり新聞を読もうとする人も迷惑に感じます。

満員電車の中にいるだけで、何気ないことでイラッとしたり、ムカッとしたりしてしまうものです。「パーソナルスペース」という言葉をご存知ですか? 不快に感じる他人との距離のことをそう呼びます。私は営業コンサルタントですので、この「パーソナルスペース」は意識します。お客様との商談をするときに、適切な「距離」というものがあるからです。

知らない人同士が会話をする、もしくは商談をする場合に適切な距離は、「1.2~2メートル」と言われています。ごく親しい人に許される空間は「15センチまで」ですから、正直なところ、満員電車の中はストレスがたまって当然です。

アドレナリンが大きくかかわっている

満員電車の中ではイライラする、という事実は研究データからも立証されています。「臨戦態勢の戦闘機パイロット」「機動隊の隊員」「電車で会社に通勤する人」の心配数、血圧を測定したところ、電車通勤の人が最も高い数値を示したそうです。混雑している場所では、「闘争」&「逃走」のためのストレスホルモン、アドレナリンが過剰分泌されるからです。(引用:著書「脳内物質仕事術」より)

このように「密集ストレス」を感じるような場所では、イライラしやすく、怒りっぽくなることが多いので注意しましょう。自分が平気でも、周囲の人がイライラしていると、その「イライラオーラ」に感化されていきます。「密集ストレス」を感じるような場所・空間を避けられるものなら、避けるよう準備しておいたほうがいいですね。

「密集ストレス」を感じるような場所・空間(例)

● 満員電車

● 長い列(お店や遊園地のアトラクションへと続く列)

● 行楽シーズンの観光地

● 野球やサッカーなどスポーツ観戦

● コンサート会場

私は「脱会議」という著書があるほど、無駄な会議はすべてやめるべきだと主張しているコンサルタントです。ですから大人数が集まるような会議も、当然「密集ストレス」がかかります。ですから会議中はイライラする人、怒りっぽくなる人が増えるのです。

さらに、机の上が片付いていない、部屋の中が散らかっていると、同じようにアドレナリンが分泌されます。空間的余裕がないときも「密集ストレス」を感じるのです。年末が近づいていますから、イライラしない毎日を送るためにも、身の回りの整理整頓・片づけをキッチリしておきたいですね。

(関連記事:怒りやイライラをすぐに解消する「マトリックス図」の使い方

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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