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「気分転換・ストレス解消の方法」として知っておきたい心理効果とは?

横山信弘経営コラムニスト
ゲームに熱中しても、意外と「気分転換」にはならない

「気分転換」「ストレス解消」の方法に良い心理効果

気が滅入っているとき、精神的に参っているときは、誰でも気分転換したいと思うものです。悩んだときは、AKB48の「会いたかった」をカラオケで熱唱するという知人がいます。録画した「あまちゃん」や「半沢直樹」などの人気番組を観てストレス解消する人もいれば、「パズドラ」などのゲームに熱中することで嫌なことを忘れるという友人もいます。

私個人でいうと、音楽を聴きながら外を走ることが最近の「気分転換」の方法です。外を走ることのほうが「気分転換」につながると知っているので、あえてスポーツジムには行きません。(体力をつけるためにはスポーツジムのほうが良いと思いますが)

「気分転換・ストレス解消の方法」として知っておきたい心理効果とは「ディストラクション効果」。ディストラクション(distraction)とは、気を散らすこと、注意散漫になるという意味です。肩の力を抜く方法で書いたとおり、何かに意識を固定させているときはストレスがたまります。肩がこるのです。したがって、集中させていた意識を意図的に散らすことで「気分転換」「ストレス解消」につながると覚えましょう。

刺激を避けることが「気分転換」につながる

自分の好きなことをする、楽しいことをしようとすると、意識の固定先が変わるだけで、心や体が緊張することに変わりありません。ですから「関ジャニ∞の曲を振り付けで踊る」とか「『進撃の巨人』を12巻すべて読む」といった行為は、たとえどんなに好きなことでも気分転換にはなりづらいでしょう。熱中する行為は、別の緊張を手に入れてしまうことになり、心も体も緩まないのです。

先述した「ディストラクション効果」を狙うなら、刺激物は控えたほうがいいでしょう。以下のような行為が本当の意味での「気分転換」「ストレス解消」につながります。

● 公園を散歩する

● 豊かな自然を眺める

● リラックスできる音楽を聴く

● 家族や友人と雑談をする……等

混雑した遊園地、刺激の強いアクション映画が好きな人にとっては退屈かもしれません。もちろんそれはそれでいいのですが、意識を固定させる行為を繰り返すと、いつまでたっても「心の筋肉」が弛緩するタイミングが訪れません。仕事にも熱中し、週末は家族へ行楽地へ出かけ、帰りは渋滞にはまり、サービスエリアで並んで牛丼の特盛に七味をたくさんふりかけてドカ食いし、夜は「モンスターハンター4」に熱中して夜更かしする……というような行為を連続させていると知らぬ間にストレスが蓄積していきます。刺激物を追い求めすぎ、と言えます。

先述したとおり、私は休日1時間ぐらい時間をつくって外をゆっくりと走ります。近所に川がありますので、その周辺がランニングコースです。景色や音楽を楽しみつつ、すれ違う人と挨拶をしながら走っていると、心身ともに緩んできます。正直なところ、走っていると「退屈だな」と思うことが多いです。しかし現代はどこにいてもネットワークがつながる世の中ですから、強制的に刺激物を遮断する機会を作ることが「気分転換」「ストレス解消」につながると考えています。

(※関連記事:なぜ満員電車ではイライラするのか? 「密集ストレス」を知っておこう!

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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