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母の日に「カーネーション」等の花を贈る場合、アマゾンや楽天は利用しないほうがいい理由

横山信弘経営コラムニスト
期待どおりの状態のカーネーションが届けばいいのだが(写真:アフロ)

アマゾンや楽天などのネット通販で、母の日に「カーネーション」等の花を贈るのはやめたほうがいい。その理由は2つです。

1)「母の日」に届かない場合がある

2) 低クオリティの花が届く場合がある

1)の「母の日」に届かない場合がある、は毎年問題になることです。2016年の今年であれば5月8日(日)ですが、5日(水)や6日(木)に届いてしまっているケースがあります。パーセンテージはわかりませんが、それほど低いリスクとは言えないでしょう。

2)の「低クオリティの花」というのは、花が咲いていなかったり、逆に枯れてるケースがあるということです。すべての花ではなくとも、10のうち2つの花だけが咲いていたり、逆に枯れていたりすることもあります。ネットに掲載されている花の写真と比較して、実物が遠くかけ離れていると、贈った本人はとてもガッカリすることでしょう。

遠く離れた場所に住む母に、綺麗なカーネーションを届けたい。だからネット通販で注文した。だけど失敗した。指定した日に届かないし、写真とはまるで違う状態の花が届いた。どうしてくれるんだ。カネを返せと、問い正しくなる人も多いことでしょう。

しかしネット通販のビジネスの世界は、お客様と面と向かって商売をしていないため、どうしてもQCD(品質・価格・納期)のうち、Q(品質)とD(納期)のコントロールが甘くなる業者が存在するのです。このことを頭にいれてネット通販を利用したいですね。

商売人として意識が低いのでは? と多くの人は感じるでしょうが、需要と供給のバランスが著しく乖離している場合では、よくあることです。少々クオリティコントロールが甘くても、膨大な注文が入るからです。

「母の日」の問題は、プレゼントの代表例がカーネーションをはじめとした「花」だということです。「稼ぎ時」を見逃さない業者は、このデリケートな「花」という商品の状態をうまく管理できません。注文が多くなればなるほど、多少咲いていなくても、多少枯れていても出荷してしまえ、という欲望に抗えなくなってしまいがちです。

業者側の心理を考えると、「母の日」にアマゾンや楽天といったネット通販を使って花を贈るのは、リスクを加味したうえで「だいたい期待どおりの花が届いたらラッキーだと受け止めよう」というぐらいの姿勢のほうがいいですね。期待を裏切られたときのショックが大きいからです。

リスクをとりたくない場合は、花屋さんに直接足を運んで頼むか、花ではない他のものをネット通販で注文したほうが安心できます。せっかくの「母の日」に、無用なストレスを溜めたくないですから。

経営コラムニスト

企業の現場に入り、目標を「絶対達成」させるコンサルタント。最低でも目標を達成させる「予材管理」の理論を体系的に整理し、仕組みを構築した考案者として知られる。12年間で1000回以上の関連セミナーや講演、書籍やコラムを通じ「予材管理」の普及に力を注いできた。NTTドコモ、ソフトバンク、サントリーなどの大企業から中小企業にいたるまで、200社以上を支援した実績を持つ。最大のメディアは「メルマガ草創花伝」。4万人超の企業経営者、管理者が購読する。「絶対達成マインドのつくり方」「絶対達成バイブル」など「絶対達成」シリーズの著者であり、著書の多くは、中国、韓国、台湾で翻訳版が発売されている。

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