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明日5月11日よりスマートレターの販売地域が順次拡大

五十嵐悠紀お茶の水女子大学 理学部 准教授

郵便局のサービスで、2015年4月3日よりスマートレターというものが始まりました。

スマートレターは、A5サイズ・1kgまで全国一律料金180円で、信書も送ることができるサービスです。(追跡サービスや損害賠償はありません。)

スマートレターの概要 (郵便局HPより)
スマートレターの概要 (郵便局HPより)

専用の封筒に入れる必要があるのですが、その封筒は東京都内の郵便局やコンビニなどでしか手に入れることができず、オンライン通販サイト「切手SHOP」での販売もあったものの封筒20枚単位での販売、と個人が試しに使ってみるにはなかなか手が出しづらかったのではないでしょうか。

明日5月11日(月)より東京都近郊の千葉県、埼玉県、神奈川県、静岡県で販売を開始し、以降も順次拡大していくとのことです。

信書がないならさらに安い「クリックポスト」

もう一つ、あまりお目にかかることがないですが、便利なサービスを紹介しておきます。同じく郵便局のサービスで、2014年6月から開始されたサービスに「クリックポスト」というものがあります。

こちらは信書が送れませんが、「長辺34cm以下、短辺25cm以下、厚さ3cm以下」の1kgまでの荷物を日本全国一律164円で送ることができます。また、損害賠償はありませんが、追跡サービスはあります。

Yahoo!JAPAN IDがあればネットから登録をして、印刷したラベルを封筒に貼り付けるだけで切手も買いに行かなくてよく、ポストに投函するだけ。インターネット世代には便利なサービスではないでしょうか。

クロネコメール便の廃止でどう変わる?

この春には、クロネコメール便が2015年3月31日をもって廃止されたのはご存知の方も多いでしょう。

法人や個人事業主を対象としたメール便は引き続き、「クロネコDM便」と名前を変えて存続するようですが、一般個人は対象としていない様子。法人・個人事業主のサービスとしては「ネコポス」も始まりました。

一般個人を対象としたサービスとしては、「宅急便コンパクト」が始まりましたが、メール便82円で送っていたようなものを送るとなると、ちょっと割高感がありますよね。

スマートレターやクリックポストがメール便ユーザを獲得できるのか。気になるところです。

お茶の水女子大学 理学部 准教授

東京大学大学院工学系研究科博士課程修了.博士(工学).日本学術振興会特別研究員PD, RPD(筑波大学), 明治大学総合数理学部 専任講師,専任准教授を経て,現職.未踏ITのPM兼任.専門はヒューマンコンピュータインタラクションおよびコンピュータグラフィックス.子ども向けにITを使ったワークショップを行うなどアウトリーチ活動も行う.著書に「AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55」(河出書房新書),「スマホに振り回される子 スマホを使いこなす子 (ネット社会の子育て)」(ジアース教育新社),「縫うコンピュータグラフィックス」(オーム社)ほか.

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