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国内最大のインタラクション系学会が本日一般公開

五十嵐悠紀お茶の水女子大学 理学部 准教授

3月2日(水)~4日(金)に九段下の科学技術館ではインタラクション2016という学会が開催されています。こちらは、国内最大のインタラクション系の学会で、大学や研究所などのアカデミアの人、そして、企業の方、また学生さんなども含めて多くの人が集います。

情報処理学会インタラクションが一般公開
情報処理学会インタラクションが一般公開

本日、3月4日(金)の午後には、デモ展示が一般公開されます。

通常、学会というとその学会に属した人しかターゲットとしなかったり、数万円もする参加費を支払わなければ聴講できないといった仕組みになっていることが多いのですが、この情報処理学会のインタラクションという学会では、数年前からリアルタイムでYoutubeやニコニコ生放送を用いて全世界に配信したり、3日目には一般の方々向けにデモ展示を完全無料公開するなどの試みをしてきています。

子どもでも楽しめる最新の研究成果を体験しに

ペン入力やマルチタッチだけではない「ユーザインタフェース」の最新の成果や、触覚フィードバック、お風呂場や洗面台を使ったインタラクションなんてものまで、一般ユーザにとって、とても身近な技術を実際に体験することができるため、知識のない低学年の子どもでも楽しむことができるような展示が数多くあります。一般の製品として世の中に出るには、学会などで発表されてから早くて数年、長くて数十年という時間がかかります。

今年は、都内である九段下とアクセスも良く、来場者数も過去最大ではないかと予想されております。お時間の許す方は足を運んでみてはいかがですか?

お茶の水女子大学 理学部 准教授

東京大学大学院工学系研究科博士課程修了.博士(工学).日本学術振興会特別研究員PD, RPD(筑波大学), 明治大学総合数理学部 専任講師,専任准教授を経て,現職.未踏ITのPM兼任.専門はヒューマンコンピュータインタラクションおよびコンピュータグラフィックス.子ども向けにITを使ったワークショップを行うなどアウトリーチ活動も行う.著書に「AI世代のデジタル教育 6歳までにきたえておきたい能力55」(河出書房新書),「スマホに振り回される子 スマホを使いこなす子 (ネット社会の子育て)」(ジアース教育新社),「縫うコンピュータグラフィックス」(オーム社)ほか.

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