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新型「iPhone 6s」を12日間使ってみた

石川温ケータイ/スマホジャーナリスト
新色「ローズゴールド」のiPhone 6s(左)とiPhone 6s Plus。

9月25日に発売となる「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」を2週間弱、試す機会を得た。

これまで1年間ほど前モデルとなるiPhone 6を使い続けてきたが、iPhone 6sはマイナーバージョンアップとは思えないほどの進化を遂げているように感じた。

静止画では12メガピクセル、動画では4Kの撮影に対応した。
静止画では12メガピクセル、動画では4Kの撮影に対応した。

個人的に最も気に入っているのがカメラ機能だ。

「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」では、これまで長く搭載されていた8メガピクセルから、12メガピクセルに進化した。Androidスマホでは一般的なスペックであり、大した驚きはないが、iPhoneユーザーとすれば劇的な進化と言えるだろう。

実際、写真を撮ろうと液晶画面を見た瞬間から、これまでとは違い、カメラが鮮明に被写体を捕らえている様子がわかる。写真を数枚獲っただけで、前モデルと比べると圧倒的に綺麗になったのが素人目にもわかるほどだ。

カメラはよく使われる機能なだけに、多くのiPhoneユーザーがその進化を実感できるはずだ。

個人的に気に入っているが新機能である「Live Photos」だ。

撮影時に丸いアイコンをタッチし、オンにしておくと、シャッターを押した際に1.5秒間、動画を撮影するという機能だ。

再生してみると、被写体が一瞬だけ、動くので、その時の様子が臨場感を持って再生されるので面白い。実際に動物にえさをやりながら撮影してみたが、動物の動きがリアルに再現されるので、思わず何枚も撮ってしまった。

今後、「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」ユーザーの間で流行りそうな機能と言えそうだ。

■さらなる進化が楽しみな3Dタッチ

アイコンを「ぐいっと押し込む」と3Dタッチになる。
アイコンを「ぐいっと押し込む」と3Dタッチになる。

「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」で注目の機能と言えば「3Dタッチ」だろう。

感圧式のタッチパネルにより、単なるタッチ操作だけでなく「ぐいっと押し込む」という操作体系が加わった。例えば、メールのアイコンをぐいっと押し込むと新規メッセージの作成画面にジャンプできたり、メール一覧表示時にぐいっと押し込むと、該当するメールの中身を一部、見られるようになった。

これまで何度も画面に親指を押していたが、3Dタッチにより、その回数が減り、操作的にはかなり楽になった感覚がある。

ただ、まだ一部アプリしか対応していないので、「ぐいっと押し込んだけど何も起きなかった」ということもある。また、従来に比べると繊細な操作感覚が求められるので、はじめは失敗したり、人によっては「難しい」と感じることもありそうだ。ちなみに3Dタッチ機能は設定メニューにあるアクセシビリティの項目からオフにすることが可能だ。

ただ、使い慣れると劇的に便利になるだけに、「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」を購入したら、是非とも試して欲しい機能と言える。

また、「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」では地味ながらも指紋認証センサーが高速化された点も気に入っている。実際に前モデルと比べるとわずかながら反応が速いだけなのだが、iPhoneを使う度にロックを解除するだけに、ちょっとでも速いとうれしかったりするものだ。iOS9からはパスコードが従来の4桁から6桁になるので、パスコードの入力が面倒くさくなる。

これまで指紋認証を使っていなかったという人も、「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」では是非とも使ってみると良いだろう。

今回、「iPhone 6s」「iPhone 6s Plus」は、前モデルと比べるとデザイン的には代わり映えがしないが、中身は大幅に進化しており、完成度はかなり高いといえる。新色となる「ローズゴールド」は高級感のあるテイストになっており、所有欲をくすぐる色と言えそうだ。

「ちょっとでも新しさを実感したい」というのであれば、ローズゴールドを購入するのをオススメしたい。

Live Photosで撮影した画像を再生すると、ちょっとだけ被写体に動きがでる。

ケータイ/スマホジャーナリスト

日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、日経TRENDY編集記者としてケータイ業界などを取材し、2003年に独立。現在は国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップル、海外メーカーなども取材する。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。ニコニコチャンネルでメルマガ「スマホ業界新聞」を配信。近著に『これからの5Gビジネス』(エムディーエムコーポレーション刊)がある。

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