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【熊本地震】ポイント寄付、スマホ寄付、応援消費、支援団体まとめ15選

安藤光展サステナビリティ・コンサルタント
迅速に震災支援に動いた企業・サービスはどこだ!?(写真:アフロ)

4月14日(木)午後9時26分ころから断続的に起きている熊本地震。このたびの熊本地震により被災された皆さまへ心よりお見舞い申し上げます。

とても大きな地震が連続で起きており、他に類を見ないとても大きな被害を熊本を中心とした九州にもたらしています。日を追うごとにわかってくる被害に心が痛みます。毎年〜数年に一度起きる、日本を含めた世界の大災害。私たち個人は、何も支援できない無力な存在なのでしょうか?いや、そんなことはありません。“やりかた”を知らないだけだと思います。

そこで本記事では気軽にできる「寄付」について紹介したいと思います。会員利用でたまったポイントで寄付をする「ポイント寄付・募金」、ドコモ・au・ソフトバンクのスマートフォンで簡単にできる「スマートフォン寄付・募金」、被災地となっている熊本を中心とした地域の商品を買って経済的に応援する「買って応援」、災害復興の実績のある「公益団体」の4つを紹介します。

■ポイント寄付

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Tポイント募金

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他にも寄付の受け皿として日本赤十字社が「各種カードのポイントなどを利用して募金」というページで、クレジットカードなどの寄付方法について説明をしています。他にも普段お使いのクレジットカードやショッピングサイトなどのポイントが寄付できないか、それぞれのサイトで確認してみるとよいでしょう。

あとポイントと類似のサービスとして「マイル」がありますが、ANAもJALもそれぞれ以下のようなリリースで寄付方法を紹介しているので、マイル寄付を希望の方は以下のページを確認してください。

ANA|平成28年熊本地震による災害への支援実施について~義援金をお届けし、義援マイルを募集します~

JAL|「平成28年熊本地震」の被災者に対する支援実施について

■スマートフォンでの寄付方法

この記事をスマートフォンでお読みのあなた。主要3社はすでに今回は熊本地震に関する募金・寄付を開始しています。ポイントでの寄付や、現金でも日々の通信料金加算でできる寄付などもあります。各キャリアごとのポイントを利用することもできるようです。詳しくは下記、企業ページの確認をお願いします。

○ドコモ

被災地支援活動

○au

熊本地震被害|キボウのカケハシ

○ソフトバンク

平成28年熊本地震被害支援金プロジェクト

ちなみに、私はauユーザーですので、微々たる金額ですが、「キボウのカケハシ」ページから寄付をさせていただきました。結構簡単で、数回のクリックで完了できました。

大きな災害が起きるたびに、たとえば「災害発生直後1週間は素人ボランティアは行くな」とか言われますが、僕は二次災害を防ぐために必要なことだと思います。東日本大震災の東北地方の多くで丸5年たった今でもボランティアが必要なように、復興には継続性が必要です。今はこういう簡単にできる寄付等をして、しかるべきタイミングで現地へボランティアにいくのがよいのかもしれません。

■買って応援

もしも「買って応援」をしてもよいという方は熊本県を中心とした九州の各アンテナショップへお買い物をしてみてはいかがでしょうか。「銀座熊本館」(東京・銀座)には、16日の通常営業から長蛇の列(入場制限!)ができているとネットでは話題になっています。

もしくは、日々使っているECサイト(ショッピングサイト)で、熊本・九州ゆかりの商品を購入などでもよいと思います。

ちなみに、私のCSR(企業の社会的責任)界隈で言われる「応援消費」や「つながり消費」と呼ばれる消費行動があります。

日経リサーチ「消費者の生活意識変化調査」(2013年)では、東日本大震災に対して、被災地の産品などを積極的に購入する「応援消費」は6割が取り組みたいと回答。中でも東北旅行に出掛けたいという消費者が増えている、という調査結果をまとめています。2年が経過してもそれなりの人が応援消費に好意的だと言えるでしょう。

また、日本生協連「宅配サービスに関する消費者実態調査2014」では、「"東北復興応援消費を増やしたい"50代の8割」、「"絆消費を増やしたい"20代の8割」という調査結果をまとめており、この消費活動は、社会的インパクトという視点では、個人からの寄付(単発)より期待できる領域です。

調査・研究をする立場として感じるのは、年月が経つと寄付活動は一気に落ち込みますが、この被災地の特産物を買って、経済的に支援しようとする動きには継続性があるため非常に有効な支援なのでは、ということ。ということで、ぜひ、東北と同様に、たまに気をかけていただき、継続的に消費活動をしていただければ思います!

■NPO等の公益法人に直接寄付

大規模災害なので、申し訳ないですが直近では、小さな現地NPOに直接寄付をしてもあまり社会的インパクトを出せないかもしれません。以下は実績があった信頼できる大手公益法人です。直接寄付を検討されている方は参考にしてみてください。

日本財団|災害復興支援特別基金 平成28年熊本地震

Civic Force|被災地を支援する

赤い羽共同募金|平成28年熊本地震 災害義援金の募集について

日本赤十字社|平成28年熊本地震災害義援金

世の中には「クリック募金」と呼ばれる、企業のPRコンテンツをクリックするかわりに、1回のクリックあたり数円から数十円が復興支援NPOなどに寄付される、という仕組みもあるのですが、数十サイトを閲覧したものの、どこも今回の熊本地震に関しては対応していなかったので今回はご紹介しません。

企業担当者の方は「ネパール大地震に対する企業寄付12事例」という記事で寄付事例をまとめていますので参考にしていただければと思います。例えば、国内トップレベルのCSR活動を行なうトヨタはすでに16日に義援金支出を発表しています。災害支援でPR効果をつけるには、金額より対応スピードです。ステークホルダーのみんなが幸せになれる支援金支出を行ないましょう。

数百円(数円相当のポイント)からでも寄付できる所が多いので、ぜひチェックしてみてください。可能であればこの記事を知人・友人の方にシェアしていただけると幸いです。

サステナビリティ・コンサルタント

サステナビリティ経営の専門家。一般社団法人サステナビリティコミュニケーション協会・代表理事。著書は『未来ビジネス図解 SX&SDGs』(エムディエヌ)、『創発型責任経営』(日本経済新聞出版)ほか多数。「日本のサステナビリティをアップデートする」をミッションとし、上場企業を中心にサステナビリティ経営支援を行う。2009年よりブログ『サステナビリティのその先へ』運営。1981年長野県中野市生まれ。

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