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2014年ツール・ド・フランス第12ステージ Qui c'est les plus forts?

宮本あさか自転車ロードレースジャーナリスト
勝利の女神は、緑には微笑みかけなかった。photo:jeep.vidon

マイヨ・ヴェールと言えば、世界中の自転車ファンは、ツール・ド・フランスのポイント賞ジャージを思い浮かべる。

レ・ヴェールと言えば、フランスの熱狂的なサッカーファンにとって、ASサンテティエンヌだけ。たとえマイヨ・ヴェールのペテル・サガンが、「レ・ヴェール?知らないなぁ」と鼻で笑い飛ばしたとしても。

1960年代から70年代にかけて、緑色のジャージでおなじみのクラブは、国内で最強を誇った。UEFAチャンピオンズカップ(現在のチャンピオンズリーグ)で1975年ベスト4、1976年準優勝の好成績を連発すると、フランスにレ・ヴェールブームが巻き起こった。同時にオフィシャルサポーターソング「Allez les Verts!」が、全国でレコード発売されたほど!

ちなみに、スポーツに興味のないフランスの一般人ならば、レ・ヴェール=エコロジスト政党のことかもしれない。また自転車業界の用語には、「ソルシエール・オ・ダン・ヴェール(緑の歯の魔女)」というものがある。厳しい山道で、選手たちに呪いをかける恐ろしき魔女……、つまり、それまで元気に走っていた選手が、急激な体力消耗に苦しめられることである。

まあ、それにしても、今大会のペテル・サガンはどうしても勝てない。きっと、セサミストリートのカーミットが歌っていた、「It's Not Easy Being Green」という心境に違いない。

レ・ヴェールの象徴といえばドミニク・ロシュトー。photo:jeep.vidon
レ・ヴェールの象徴といえばドミニク・ロシュトー。photo:jeep.vidon
自転車ロードレースジャーナリスト

フランス・パリを拠点に、サイクルロードレース(自転車競技)を中心とした取材活動を行っている。「CICLISSIMO」「サイクルスポーツ」誌(八重洲出版)、サイクルスポーツ.jp、J SPORTSサイクルロードレースWeb等々にレースレポートやインタビュー記事を寄稿。

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