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回転寿司で食べる皿数は平均何枚か

不破雷蔵「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者
↑ 最近では1枚毎に回収されるシステムも増えてきた回転寿司の空き皿

元々お寿司はバラエティに富んだネタが魅力の一つだが、最近ではめん類や丼もの、そして多様なスイーツ群まで展開され、目移りしてしまうことが多いのが回転寿司。それでは平均して1回の食事あたり何皿食べられているのだろうか。自分の食べている量は他人と比べて多いか少ないか、結構気になる話ではある。

次に示すのはマルハニチロが2014年4月に発表した、回転寿司に関する消費者実態調査による結果。少なくとも月一以上で回転寿司を利用する人の、実食傾向が明らかにされている。

↑ 寿司以外のメニューも含め回転寿司で何皿程度を食べることが多いか(月一以上回転寿司利用者限定)
↑ 寿司以外のメニューも含め回転寿司で何皿程度を食べることが多いか(月一以上回転寿司利用者限定)

グラフは青系統ほど皿の枚数が少なく、赤系統ほど多い配色で区分を色分けしている。女性の方が青系統部分が広く、男性は赤系統部分が広い。つまり男性の方がよく食べている。女性の皿数が少ないのは、元々少食だからか、あるいは遠慮をする面があるのかもしれない(実食で、あるいは回答面で)。しかしながら昨今の回転寿司では、多種多様のスイーツを提供するようになり、むしろそれをセールスポイントとしている店もあるほど。それが認知され女性陣の目にかなうようになれば、この枚数にも変化が生じる可能性は高い。要は「お手軽回転スイーツ店」的なとらわれ方をする、ということだ。

もう少し具体的な枚数が分かるよう、平均値を属性別に算出した結果が次のグラフ。

↑ 寿司以外のメニューも含め回転寿司で何皿程度を食べることが多いか(月一以上回転寿司利用者限定)(平均枚数)
↑ 寿司以外のメニューも含め回転寿司で何皿程度を食べることが多いか(月一以上回転寿司利用者限定)(平均枚数)

「女性より男性の方が枚数は多い」「男性は若年層ほど、女性は高齢層ほど多く食べる」との傾向がはっきりと表れている。特に女性では歳を経るほど枚数が増えていくのは興味深い。もっとも食べる女性(50代)の9.2枚ですら、男性のもっとも食べない世代(50代)の10.1枚を下回るのだが。

これはあくまでも調査対象母集団における平均値の話。対象となる回転寿司店におけるネタの大きさ、一人一人の食欲、さらには選ぶ対象の傾向(高くて少量のネタを寄り好んで食べる人もいれば、そこそこで量のあるものを多く選ぶ人もいる)により、皿数は大きく異なってくる(額面の違う対象もすべて同じ1枚として皿数で数えている)。今回調査結果には「1食あたりの平均消費額」に関する項目は無いが、仮に男女間で消費金額を比べたら、皿数ほどの違いは無いのかもしれない。

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「グラフ化してみる」「さぐる」ジャーナブロガー 検証・解説者

ニュースサイト「ガベージニュース」管理人。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)。経済・社会情勢分野を中心に、官公庁発表情報をはじめ多彩な情報を多視点から俯瞰、グラフ化、さらには複数要件を組み合わせ・照らし合わせ、社会の鼓動を聴ける解説を行っています。過去の経歴を元に、軍事や歴史、携帯電話を中心としたデジタル系にも領域を広げることもあります。

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