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2014/05/28/水Google Chromecast発売!4,200円「テレビ」の概念変わる!

神田敏晶ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

速報:Google Chromecast を(※2014年)5月28日国内販売。価格は4200円。dビデオやauビデオパス対応

グーグルは、5月28日、テレビと接続するストリーミングデバイス Chromecast を国内販売します。価格は4200円。家電量販店(ビックカメラ、ヤマダ電機など)で販売するほか、直販サイトやAmazon.co.jpなどでも購入可能。

HDMI端子を搭載したChromecastは、テレビやモニターと接続して映像などが楽しめます。YouTubeのほかGoogle Play 映画&ビデオ、ドコモのdビデオ、auのビデオパスなどが利用可能。

出典:engadget日本版

明日(2014/05/28/水)から発売だ!(※今だにネットメディアは西暦を入れない習性があるけれども、歴史的に後で検索する人の為に西暦を入れるべきだと強く願う!)

いままで、「セットトップボックス(STB)」と呼ばれるシロモノは、テレビの付属する映像信号のデコーダーやチャンネルを付加するものであった。しかし、Apple TV(2008年01月15日)が登場してからは、STBというよりも、ネット上のプラットフォームコンテンツをHDMIケーブルを経由して、テレビと呼ばれるモニターに映し出す機器となった。

そして、GoogleがChromecastを発売(2013/07/24)してから、遅れること約10ヶ月で日本上陸となる。

日本のサービスにどんなコンテンツ・プロバイダーが搭載されるのだろうか(dビデオ、auビデオパス以外が気になる)?

むしろ、それよりも、この価格だ。米国だと35ドル(約3,500円)が4,200円と、700円の内外価格差は納得がいく価格であり、飲み会の一回分程度の価格で未来を体験できるから即買い決定だ!

何が経験できるかというと、Androidスマートフォンの画面がテレビ画面になるという。Wi-Fi環境では追加費用は一切発生しない。

つまり、テレビ画面をスマホ画面として扱うことができるのだ。いや、スマホが「テレビ画面」のリモコンとなると考えた方が早い。

現在、「テレビ放送」はファーストスクリーン、スマホはセカンドスクリーンと業界では、考えられている。しかし、実はこれは逆であり、ファーストはスマホで、すでにセカンドが「テレビ放送」なのである。

ボクが想定している使い方は、リビングにあるテレビで、スマホを電源ケーブルに接続し、クロームキャストで同じウインドウを表示し、テレビ側の機能で2画面(PinP)を表示し、小画面で、一般テレビ放送をセカンドにしながら、スマホコンテンツをメインに楽しむ。

今まではスマホを覗きこんでいたが、明日からは、テレビ放送を覗きこむという、新たな「テレビモニタ(画面)視聴」が始まる!

今後は、「テレビ」というメタファーは、「モニタ画面」を指しているのか、「テレビ放送」をさしているのかのさらなる使い分けが必要になることだろう。

HDMIを、ブルーレイ、AppleTV、グーグル・クロームキャストと切り替えるためだけに、バカでかいリモコンを操作しなければならないのも考えものだ。どなたか、東京で空きチャンネルの「10チャンネル」「11チャンネル」を選ぶとHDMIを選んでくれるようなリモコンを作ってくれると助かるんだけど…。いや、むしろ、スマホのアプリ側でテレビ放送のチャンネルも操作できるようにしてくれたほうがありがたい。

そして、いつしか「テレビ」は「スマホ」のディスプレイの一部となっていくことだろう…。

ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

1961年神戸市生まれ。ワインのマーケティング業を経て、コンピュータ雑誌の出版とDTP普及に携わる。1995年よりビデオストリーミングによる個人放送「KandaNewsNetwork」を運営開始。世界全体を取材対象に駆け回る。ITに関わるSNS、経済、ファイナンスなども取材対象。早稲田大学大学院、関西大学総合情報学部、サイバー大学で非常勤講師を歴任。著書に『Web2.0でビジネスが変わる』『YouTube革命』『Twiter革命』『Web3.0型社会』等。2020年よりクアラルンプールから沖縄県やんばるへ移住。メディア出演、コンサル、取材、執筆、書評の依頼 などは0980-59-5058まで

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