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アジア競技大会男子サッカーの組み合わせ・メンバー決定。大会に臨むリオ五輪代表と大会自体について解説

川端暁彦サッカーライター/編集者
写真は今年6月の堺合宿にて。今回は過去の五輪代表より早くチームを始動させている

9月に韓国・仁川市などを舞台に開幕するアジア競技大会。アジア版の五輪と呼ぶべきこの大会は4年に1度、この時期に開催されています。サッカー競技はこれまた五輪と同じく開会式(19日)に先行する形で14日から開幕します。

21日に組み合わせ抽選会が行われ、同時に日本代表のメンバーも発表となりました。結果、男子はクウェート、イラク、ネパールと対戦するD組に入りました。

組み合わせは次のとおり。

■アジア競技大会男子サッカー組み合わせ

A:韓国、マレーシア、サウジアラビア、ラオス

B:ウズベキスタン、香港、バングラデシュ、アフガニスタン

C:オマーン、パレスチナ、シンガポール、タジキスタン

D:日本、クウェート、イラク、ネパール

E:タイ、モルジブ、東ティモール、インドネシア

F:北朝鮮、中国、パキスタン

G:UAE、インド、ヨルダン

H:イラン、ベトナム、キルギス

大会のレギュレーションも五輪と同じでU-23+オーバーエイジ3名という編成ですが、日本はシドニー五輪世代の出場した1998年大会(当時はA代表の大会でした)から一貫して2年後の五輪を意識したU-21代表を編成してエントリーしています。 高卒2年目から4年目の選手たちですね。4年前の2010年大会では“関塚ジャパン”が初陣で金メダルを勝ち取ったのも記憶に新しいところです。今回選ばれた日本代表メンバー20名は以下の通り。

GK

杉本 大地(京都サンガF.C.)

牲川 歩見(ジュビロ磐田)

DF

遠藤 航(湘南ベルマーレ)

山中 亮輔(ジェフ千葉)

西野 貴治(ガンバ大阪)

室屋 成(明治大学)

岩波 拓也(ヴィッセル神戸)

植田 直通(鹿島アントラーズ)

MF

大島 僚太(川崎フロンターレ)

原川 力(愛媛FC)

矢島 慎也(浦和レッズ)

金森 健志(アビスパ福岡)

野澤 英之(FC東京)

中島 翔哉(カターレ富山)

喜田 拓也(横浜F・マリノス)

秋野 央樹(柏レイソル)

吉野 恭平(サンフレッチェ広島)

FW

荒野 拓馬(コンサドーレ札幌)

鈴木 武蔵(アルビレックス新潟)

野津田 岳人(サンフレッチェ広島)

監督

手倉森 誠(元ベガルタ仙台監督)

[予想フォーメーション]

------鈴木-------

中島----------野津田

---------------

---大島----矢島----

------秋野-------

---------------

山中--植田--岩波--室屋-

---------------

------杉本-------

3センターハーフの[4-3-3]が基本フォーメーションとなりそうですが、[4-2-3-1]や[3-4-3]もテストしています。手倉森監督は形にこだわらないと言っているので、対戦相手や戦況に応じていろいろな戦い方を見せてくれそうです。

大会の位置付けは各国でバラバラな部分がありますが、たとえば韓国は「金メダルを獲れば兵役免除」という特殊なモチベーションがあり、オーバーエイジにGKキム・スンギュ(蔚山)、MFパク・チュホ(マインツ)、FWキム・シンウク(蔚山)の3選手を選ぶなど完全な本気モード。例年の大会だと、それによるプレッシャーがかえって大きすぎて、しんどそうにサッカーをしていますが、今回は吉凶どちらに出るか。どちらにしても、日本が金メダルを狙うなら避けられない相手でしょう。

そのほか、グループリーグで当たるイラク代表もこの世代にとって因縁深い国です。2年前のAFC・U-19選手権準々決勝で敗れて日本がU-20W杯の出場切符を逃す原因になった相手であり、今年1月のU-22アジアカップではまたも準々決勝で対戦して0-1で敗れています。U-22アジアカップのグループリーグではクウェートとも対戦していて、0-0のドローに終わっています。何とも油断ならないグループに入ったと言えそうです。

大会は9月14日に開幕し、まずはグループリーグ戦を実施。24日から16チームによる決勝トーナメントに入り、10月2日に仁川ワールドカップスタジアムでのファイナルを迎えます。

サッカーライター/編集者

1979年8月7日生まれ。大分県中津市出身。2002年から育成年代を中心とした取材活動を始め、2004年10月に創刊したサッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の創刊事業に参画。2010年からは3年にわたって編集長を務めた。2013年8月をもって野に下り、フリーランスとしての活動を再開。古巣の『エル・ゴラッソ』を始め、『スポーツナビ』『サッカーキング』『サッカークリニック』『Footballista』『サッカー批評』『サッカーマガジン』『ゲキサカ』など各種媒体にライターとして寄稿するほか、フリーの編集者としての活動も行っている。著書『2050年W杯日本代表優勝プラン』(ソルメディア)ほか。

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