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「自分のできる最高の演技をする」 スケートアメリカ出場の浅田真央が公式練習に参加

三尾圭スポーツフォトジャーナリスト
スケートアメリカの公式練習に参加する浅田真央(三尾圭撮影)

フィギュアスケートの今季のグランプリ・シリーズ第1戦となる「スケート・アメリカ」が明日21日(日本時間22日)から始まるが、大会に参加する浅田真央が現地20日にシカゴ郊外のシアーズ・センター・アリーナで公式練習を行った。

浅田は練習ではジャンプを飛ばずに、流れだけを確認。「去年からずっと膝はトラブルがあるので、自分の調子を見ながらやっています」と言う浅田は「今は自分の最高のレベルではないので、まずは自分の今できる構成で、レベルの取りこぼしのないようにしていきたい」と豊富を語った。

今大会では代名詞のトリプルアクセルは飛ばないが、「アクセルがそこまで必要だとは思っていないので、自分が今できることをやればいい」と語り、「結果ももちろん大事だけど、自分のできる最高の演技をすることも大事」と表現力と内容を重視していく。

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以下、公式練習後に囲み取材に応じた浅田真央のコメント。

――練習で滑った感じは?

浅田:終わってみて、最初はキレが良かったので大丈夫かなと思いましたが、最後はちょっと疲れてきて合わない部分もあったんですけど、そんなに滑りは悪くなかったです。

――ここまでの2週間はどんな感じで?

浅田:カナダで振り付けを直したり、ステップを直したりして、スピンの確認をしたり、総合的にも見てもらってという感じで滑ってきました。

――カナダで確認してきたステップは?

浅田:大丈夫だと思います。

――3回転-3回転もやっていましたが?

浅田:一応(フリーで)入れる予定です。

――初戦ですが、気持ちの方は?

浅田:気持ちも高まってきてはいますので、いい状態ではあります。

――膝の調子は?

浅田:去年からずっと膝はトラブルがあるので、自分の調子を見ながらやっています。

――膝のトラブルで練習も控えめにしている?

浅田:膝のことだけでなくって、年齢が重なってくると、そんなに無闇矢鱈に練習はしない方がいいと思うので、そういう意味では膝のことも含めてですけど、それだけではなくて今の自分の年齢に合う練習はしています。

――過去にもアクセルを外したことはありましたが、その受け止め方は過去とは違いますか?

浅田:アクセルが今そこまですごく必要だとは思っていないので、自分が今できることをやればいいと思っているので、自分の調子が上がってきて、自分がいけると思ったらやればいいと思っています。今はアクセルだけではないと思うので、それだけではなくて、自分が今やるべきことをやっていければいいかなと思っています。

――今回の演目の楽しさは?

浅田:2つとも同じ曲で、違う構成で、違うキャラクターを演じるのは自分でもやっていてすごく楽しいですし、でもやっぱり試合なので技術があったりとか、やらなければいけないこともたくさんあって、大変なプログラムではあるんですけど、でも衣装だったり、メイクだったり、ヘアだったり、それが全て試合のときに生きて出る完成されたプログラムを滑るのがすごく楽しいです。

――今回の大会はどんな位置づけですか?

浅田:ファイナルに行ければ、それはいいかもしれないですけど、それだけハードになってくると思いますし、今は自分の最高のレベルではないと思いますので、まずは自分の今できる構成で、レベルの取りこぼしのないように今回はしていきたいなと思います。レベルは4です。ショートもフリーも。

――どこで最高のレベルまで上げていきますか?

浅田:アクセルが入れば自分の最高だと思っているのですけど、まだ「いつ」と言うのは決めていないです。焦らずに練習しながら、やっていきたいと思います。

――全日本選手権でなく、世界選手権でもいい?

浅田:全日本はすごく重要になってくると思うので、全日本ではやると思います。

――「勝負にこだわる」気持ちは変わらない?

浅田:ソチのときは結果を出せなかったんですけど、結果だけでなくて、自分の最高の演技ができたので…。結果ももちろん大事だけど、自分のできる最高の演技をすることも大事なので――どちらを取ると言われたら難しいですけど――自分はあと2年しかない選手生活なので、自分の目指す演技をして、それプラス結果が付いてくると嬉しいですね。

――今季のモチベーションは?

浅田:カウントダウンであと2年、1年になってくるので、去年以上にどんどんやる気が出てくると思いますし、今年も自分の全力を出してやっていきたいなと思っていて、また来年ももっとさらに加速していけたらいいなと思います。

スポーツフォトジャーナリスト

東京都港区六本木出身。写真家と記者の二刀流として、オリンピック、NFLスーパーボウル、NFLプロボウル、NBAファイナル、NBAオールスター、MLBワールドシリーズ、MLBオールスター、NHLスタンリーカップ・ファイナル、NHLオールスター、WBC決勝戦、UFC、ストライクフォース、WWEレッスルマニア、全米オープンゴルフ、全米競泳などを取材。全米中を飛び回り、MLBは全30球団本拠地制覇、NBAは29球団、NFLも24球団の本拠地を訪れた。Sportsshooter、全米野球写真家協会、全米バスケットボール記者協会、全米スポーツメディア協会会員、米国大手写真通信社契約フォトグラファー。

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