STAP細胞特許出願に急展開:バカンティ教授が宣誓供述書提出

出典:USPTO審査情報

STAP細胞の米国国内特許出願に非最終拒絶が出ており(延長も加味した)応答期日が先日の1月6日であったことは既に書いています。その後、応答した記録がなかったのでてっきりそのまま放棄されるものかと思っていたのですが、なんと本当にぎりぎりの最終日に応答が行なわれていました。

応答ではクレームが3つに整理され、新規性・進歩性への対応が行なわれているのですが、特に注目すべきは、発明の実施可能性について発明者の一人であるチャールズ・バカンティ教授(久しぶりに名前を聞きました)が宣誓供述書(Affidavit)を提出しているという点です。他の発明者(マーチン・バカンティ教授、小島教授、小保方氏、若山教授、故笹井教授、大和教授)からの宣誓供述はありません。なお、この出願自体は、理研はもう関係なく、ハーバード大すらも関係なく、VCell Therapeutics Inc.という会社にすべての権利が移っているのですが、発明者としての責任は残っています。

バカンティ教授の宣誓供述書のみをYahoo!ボックス にアップロードしておきます。

大雑把に内容を書くと、以下のような感じです。

  • 確かに私はNatureの論文取下げには合意したが他のほとんどの著者はSTAP細胞の概念は有効であると感じていた(栗原注:そうなんですか?)
  • 一人の著者がデータに疑義があると述べただけなのにNatureの発表では「全員が疑義を持った」とされてしまった(栗原注:だったらなんでその時にコメントしなかったんでしょうか?)
  • Natureの論文取下げは内容の不備によるものであってSTAP細胞の存在自体を否定するものではない
  • STAP現象は(バカンティ教授による)独自の実験により再現できている

単なるコメントではなく、署名入りの宣誓供述なので、それなりの重さがあります(供述書の最後には「私は偽証した場合には罰金・懲役刑を受ける可能性があることを理解しております」と書いてあります)。しかし、STAP現象が再現できているなら大事件なので、一刻も早く発表するなり、論文書くなりして、他者に再現実験してもらえばよいのに、なぜこんなぎりぎりになって言うのかという気がします。また、小保方氏には全然話が通ってないんでしょうか?宣誓供述書の技術的内容の検証については私の専門外ですので、細胞生物学のバックグラウンドをお持ちで、かつ、この問題を追っかけてきたどなたかに是非フォローアップしていただきたいです。

ちなみに、日本での出願は審査請求は行なわれているものの、特許庁からの通知はまだ何も行なわれていない状態です。

STAP特許問題、てっきりフェードアウトして終わりかと思っていたのですが、USPTOがこの応答にどう対応するのか興味津々です。