台風 統計史上最も早いペースで発生中 上陸が多くなる傾向も
4日、台風5号が発生しました。今年の台風発生はここまで、統計史上最も早いペースです。過去の傾向から見ると、今年は台風の上陸が平年より多くなるおそれもあります。
4月上旬までに5個の台風発生は初
3月末に発生した台風4号はフィリピン北部のルソン島へ進み、さらに台風5号も発生しました。
1951年からの統計史上、4月上旬までに台風が5個発生したのは初めてで、4月末までで見ても、過去3回しかありません(1965年、1971年、2014年)。
まだ発生数が少ないので、誤差の範囲と考えることもできますが、台風4号・5号が発生した海域の海水温は平年より高く、台風発生が続いた一因になっています。
■最新の台風予報:http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/typhoon/
今年は台風の上陸が多くなる?
4月中に台風5号が発生した上述の過去3回を調べてみると、10年ぶりに台風が4個上陸した昨年をはじめ、1971年が4個、1965年が5個と上陸数は平年を上回っています。
もちろん、このサンプルだけで、今年の台風がどうなるか予測するのは無理がありますが、気にはしておきたい傾向です。
台風を構成する積乱雲が発生しやすい大気の流れは、数十日ほどの周期でやってきます。今の台風が発生しやすい状況はいったん落ち着くでしょうが、今年はあと何度も台風が発生しやすい時期がやってくるはずです。
まだ台風接近の切迫感はない時期かもしれません。ただ、余裕があるからこそ、できる備えもあります。自宅周辺の危険箇所を調べるなど、事前にできることはしておきたい時期です。