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台風20号発生 9月中旬に20号は11年ぶりの早さ 週後半に小笠原へ

増田雅昭気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
台風20号の進路予想図。

16日朝、台風20号が発生しました。平年より早いペースでの台風発生が続いています。20号は今週後半には、小笠原諸島へ接近する見通しです。

今週末にかけて北上

台風20号は、18日(金)~19日(土)頃に小笠原諸島付近へ進み、小笠原では荒天となるおそれがあります。その後は東へカーブし、本州の陸地からは離れた所を通り、本州付近で天気が荒れることはない見込みです。

ただ、関東など太平洋側には、高波が入ってくる可能性もあり、注意が必要となります。

台風の発生ペースが早い

平年だと、台風20号の発生は10月になってからです。9月中旬に20号に達するのは、10個の台風が上陸した2004年以来、11年ぶりとなります。

今年は、台風発生域の海水温が十分に高いこと、また、熱帯域での風のぶつかりあいが周期的に起こり渦を発生させていることで、台風が次々に発生。結果的に、毎月のペースで発生して、数が多くなっています。

まだまだ続く台風シーズン

強力な台風が10月に日本列島に来ることも、珍しくありません。台風シーズンはまだまだ続きます。

一つ気になるのが、このところ気温が急に下がってきていることです。このまま秋本番になるわけはなく、もう一度、気温が上がるタイミングがあるはずです。そのきっかけを、南から熱を運ぶ低気圧、つまり台風が担うという可能性もあります。

最新の予測では、来週にも日本のはるか南海上で、台風の発生を示唆しているデータがいくつかあります。

■最新の台風予報:http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/typhoon/

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組に学生予報士として出演。気象キャスターに携わりながら、企業への予報やアドバイザーも長年担当し、甲子園での高校野球の大会本部気象担当を務めたこともある。災害から身を守る気象情報の使い方など講演も行うほか、Twitterで気象情報を毎日発信。著書に『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図(ベレ出版)』がある。1977年滋賀県甲賀市生まれ。

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