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月曜日にかけて関東で大雪のおそれ 雪が降った場合への備えを

増田雅昭気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
18日(月)明け方の降水予測。

本州の南岸を通過する低気圧の影響で、関東甲信や東北では、18日(月)にかけて広く雪が降ります。内陸を中心に大雪となり、東京都心周辺など関東南部の平野部でも、雪の可能性があります。

内陸では大雪のおそれ

18日(月)明け方の天気分布予報(気象庁ホームページより)
18日(月)明け方の天気分布予報(気象庁ホームページより)

数日前の予測より、上空の気温がやや下がり、雪の範囲は広がる傾向です。

普段は雪が降りにくい関東地方でも、内陸(群馬、栃木、埼玉、多摩地方、神奈川北西部、茨城北部・西部内陸など)ほど雪の可能性が高く、山沿いを中心に大雪となりそうです。

朝には雪が積もっている所も多く、道路は車の立ち往生や渋滞など混乱するおそれも。また、各高速道路が通行止めになったり、鉄道も乱れる可能性があります。

都心周辺も雪の可能性あり

東京都心周辺など、関東南部の平野部でも、18日の未明から雪の可能性があります。

現時点では、上空の気温が0.5℃変わると、雨・雪のどちらにも転ぶ可能性がある微妙な状況です。

雨のまま経過して終わるという可能性もありますが、今回は降水量が多いので、雪になると、あっという間に積もるおそれがあります。

雪になった場合、どう行動するかを考え、念のため備えておいてください。

「野球の塁間27.43メートルというのは、アウトかセーフかぎりぎりになるように絶妙に作られている」というような話を聞いたことがありますが、東京周辺の雪・雨も、毎回なぜこんなぎりぎりの状況なのだろうと思ってしまいます。

混乱しやすい月曜日の朝

今回は、月曜日の朝で、混乱しやすい状況が重なります。

2002年12月、月曜日の朝に関東で雪が積もり、不意を突かれた人が多かったため、交通を含めて大混乱したということがありました。この時の東京の積雪は1cmでした。

今回は週末をはさんだこともあり、雪の可能性をまだ知らない人もいるかもしれません。周囲の方と情報を共有しつつ、念のための備えを怠らないで頂ければと思います。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

TBSテレビ・ラジオ気象キャスター。大学在学中に気象予報士を取得し、民放キー局の報道番組に学生予報士として出演。気象キャスターに携わりながら、企業への予報やアドバイザーも長年担当し、甲子園での高校野球の大会本部気象担当を務めたこともある。災害から身を守る気象情報の使い方など講演も行うほか、Twitterで気象情報を毎日発信。著書に『TEN-DOKU クイズで読み解く天気図(ベレ出版)』がある。1977年滋賀県甲賀市生まれ。

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