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結婚はリスクだけではないのに、嫌婚・非婚を安易に選びますか?~荻野目洋子さんと辻野隆三さんが結婚式

村上れ以子成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者
(写真:アフロ)

辻野さん、荻野目さん、15年目の結婚式、おめでとうございます!

歌手の荻野目洋子さん(47)と元テニス日本代表の辻野隆三さん(47)が25日、都内で行われた舞台「桂由美物語」の公演終了後に、結婚式を行いました。

お二人は2001年に結婚されましたが、仕事や子育てなど多忙で、挙式しないまま15年が経過していたそうです。

荻野目洋子、舞台公演終了後に15年越しの人前結婚式「感無量」

出典:スポーツ報知

実は私がサンケイスポーツの記者として最初に取材させていただいたスポーツが、テニスでした。

その頃、全日本選手権で活躍されていたのが辻野さんで、取材をさせていただきました。

テニス選手としては決して高い身長ではない辻野さんですが、豪快なサーブやパワフルなショットはとても印象に残りました。

当時から人間性も素晴らしく、私が記者を離れて仲人となった今でも、欠かさず年賀状をくださいます。

そんな、誠実で人を大切にする辻野さん。今回、お幸せなお二人の姿を拝見し、心から嬉しく思いました。

婚活は条件がいいお相手探しではなく、幸せな未来を一緒に創れる相手を探す活動

さて、私が運営する結婚相談所は成婚率が高いといっていただいていますが、その理由の1つをご紹介しましょう。

(成婚とは結婚相談所でお相手が見つかり、互いに「この人」と決めることです。プロポーズのケースも多いです)

私が運営する結婚相談所では、婚活される方に、3年~5年後のご自身の最も幸せと思える姿を想像していただくからです。

ただ闇雲に婚活しても、お相手と出逢うまでには時間がかかります。

それは、ご自身の幸せを創る上で、ある種“的外れ”なお相手を選んでしまうからです。

たとえば、近い将来、郊外の戸建てで、家族でのんびり週末を過ごすことが幸せだと考えている女性がいるとしましょう。

そういう女性が、都心の高層マンションを仕事柄、生活のベースとしている男性と出逢ったら、どうでしょう?

ご自身が思い描く幸せにはたどり着きにくいですよね。

結婚相談所での婚活では、容姿や年収、年齢、学歴などが最初に“見えて”しまいます。

そして、そこにとらわれて、「より年収の高い男性と」「より年齢の低い女性と」「より容姿がいい異性と」出逢いたいと考えてしまいがちです。

でも、年収の高い男性や、年齢の低い女性があなたと合うとは限りません。

人間性が合うか、フィーリングが合うかを大事に思って婚活をスタートしても、いつの間にか条件でのお相手選びになってしまっている方も、中にはいらっしゃいます。

そんなとき、幸せな未来像(=ご自身の幸せの価値観)を事前に理解し、それを思い出せば、婚活スタートしてからのブレを修正できますよね。

結婚生活での幸せって、他人の価値観で他人が決めるものではなく、自分が創り、自分自身で感じるものだと思うんです。

荻野目さんのブログに、とても素敵な言葉がありました。

結婚式にこだわるかどうかは、個人の感性でいいと思います。

でも私達にとっては、15年経っても変わらない笑顔でお互いを支え続け、この日を迎えられたことがとても嬉しいです。

主人は先日も四国で毎年呼んで頂いているテニスのイベントに行ったばかりで、黒く日焼けしているので、ネットのニュースで写真を見た方から

「梅宮辰夫さん…?!」

と言われているようですが、本当に梅宮さんのように、家族想いで優しく明るい人です

(中略)

歳を重ねていって、自分が本当に夢中になれるもの、好きな人やモノに囲まれていることが、こんなに素敵なんだとは知りませんでした。

出典:荻野目洋子オフィシャルブログ

相手を支え、自分も支えられて、一緒に時を歩んできた15年。

そんな歳月を経たから今、辻野さんと荻野目さんの姿から幸せを感じられるのではないでしょうか。

婚活はより条件のいいお相手を探す活動ではなく、幸せな未来を一緒に創っていけるお相手を探す活動なのだと思います。

流されて「嫌婚」「非婚」を選ばないで! 【結婚する】選択肢もあるのです

結婚には、良いときも悪いときもあるでしょう。

悪いところを回避するため、「嫌婚」や「非婚」という選択をする方もいらっしゃると思います。

ご自身で【結婚しない】という選択をされたのでしたら、それもその方の幸せへの道だと思います。

ただ、もしあなたが昨今のメディアが特集する、結婚の悪いところやリスクだけを見て「嫌婚」「非婚」への道をなんとなく進んでいるのでしたら、少し立ち止まって考えていただきたいです。

世の中には、辻野さんと荻野目さんのような素敵なご夫婦もいらっしゃる。

誰かを支え、支えられて、歳を重ねていく幸せを、何歳になっても諦める必要はないのではないでしょうか。

【結婚する】という選択肢があることも認識し、ぜひ考えていただきたいと思います。

成婚率東日本トップの仲人士(結婚相談所運営) 元新聞記者

キャリア5年で成婚数、成婚率とも東日本1位仲人士に。17年間のスポーツ担当記者時代に取材した国内外トップスポーツ選手・コーチの必勝ノウハウを婚活にいかし、難しいといわれる30代・40代・50代の中高年と親の婚活で、通常の8倍の割合で会員を成婚に導く。慶應義塾大法学部政治学科卒業。既婚、二児の母で、趣味は子どものスポーツ応援。

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