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ぴっかぴかのルーキーズ入寮!続編

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター

7日に鳴尾浜の虎風荘へ入寮したばかりの新人選手たちですが、翌日にはもう自主トレを開始したと聞きました。残念ながら雨模様だったので室内練習場だったようですね。合同自主トレで視察に来られる監督やコーチ陣にしっかりアピールしなくちゃとか、ついていけなかったらどうしようとか、初日を前にきっと複雑な心境でしょう。大きく名前の書かれた緑のゼッケンが、9日から鳴尾浜のグラウンドを駆け回ります。

では、入寮日に聞いた選手のコメント、続きをご紹介します。今回は梅野選手、横田選手、岩貞投手の3人です。

【梅野隆太郎(うめのりゅうたろう)捕手】

ドラフト4巡目 福岡大

自分の部屋に荷物を運び込んだ梅野選手は「素晴らしい環境で、野球に専念できる。ロッカーも広くて使いやすいし。嬉しいですね。いい球団に入れたと思います」と感想を述べました。キャッチャーミットを、すべて色違いで4つ持って来ています。赤(中は黒)、青、茶、オレンジで「ピッチャーの好みもいろいろあると思って、コミュニケーションも含めて良い関係を持てるようにと、ピッチャーのことも考えて作りました。カラーリングに関して情報も聞いたので」とのこと。

大学では基本的にオレンジっぽいのを使っていたようです。「単に好きだから、ですね。バットもオレンジですし。今までは好みでやっていたけど、きょうに合わせて作ったんです。古田さん、矢野さんも使い分けていたと聞いて。テレビで見たことがあるだけですが、それも参考にしました。大学ではピッチャーによって使い分けたことはなかったです」

今回の4つは誰かモデルがありますか?「1つは矢野さんモデルで作りました。まるまる。赤いやつです。他は自分の好みで。捕りやすいようにしました。ポケットが深すぎると早く投げにくい、もたつくので浅めにしています。構造にこだわって作ってもらっているので」。ほとんどミットの話でしたね。

【横田慎太郎(よこたしんたろう)外野手】

ドラフト2巡目 鹿児島実業高

入寮の感想は「施設が充実していて、本気で野球に打ちこめる環境だと思います」と、他の選手とほぼ同じ答え。もしかして、みんな事前に考えてきていたんですかね。持ってきた荷物の中で一番目を引いたのは、ジュラルミン製のバットケース。「父が現役時代に使っていたバットケースです。家に置いてあって、持っていっていいと言われたので」。父・横田真之(まさし)さんはロッテで俊足巧打の外野手として活躍、パ・リーグを代表する選手でした。

「父も使っていたので、自分も使って活躍しなくちゃ」というバットケースは、普通の試合等で何本か入れて持ち歩く布製のものではなく、大きいスーツケースみたいに頑丈そうなタイプです。横田選手は「寮の部屋に置いといて使う。湿気などを防いでくれるケースなので」と言います。その他には?「父の高校時代からプロ現役の頃の写真。高校の寮に置いていたので、それも持ってきました」。やっぱり目標はお父さんかな。「焦らず、ゆっくりやっていって、最終的には父を越えられたらいいなと思います」

寮の玄関に箱入りのポンカンが届いていましたよ。「あ、それは実家から寮長さんへ…」。なるほど。「僕、ポンカンはあまり好きじゃないんです(笑い)」。そういうことありますね。茨城出身の井川投手は納豆が苦手だったり。ところで、この日の横田選手は学生服姿だったんですが、遠目で見ていると普通の黒い生地に思えたのに、近づくとグレーでした。しかもすごく手触りのよさそうなもの。詰襟風の首もともオシャレですねえ。そう言うと「これ結構いいやつなんですよ」と、ちょっと嬉しそうでした。

【岩貞祐太(いわさだゆうた)投手】

ドラフト1巡目 横浜商科大

大トリで登場したドラ1・岩貞投手は「きれいな部屋で野球に集中できる環境。本当にグラウンドを一望できる部屋なので。大学でも2年間は寮で1人部屋だったけど、こっちの方が広いですね」と感想を述べました。大学では3年の時に寮ができたそうです。部屋での過ごし方を聞かれ「寝たり」と答えて自分で笑い、さらに「テレビを見たり」も追加。

そういう岩貞投手ですが「大学でもヒマな時はテレビを見るより本を読む方が多かった」とか。読むのは薦められたもの、自分で書店に行って買い求めたものなど色々で、以前は小説もあったけど大学3年くらいからはスポーツ関係の本に絞られたみたいです。今回もハードカバーの本を6、7冊持ってきました。著者は野村克也さん、桑田真澄さん、岩隈投手といった野球関係や、サッカーの長友佑都選手など。その中で手に持って写真撮影に応じたのは“流しのブルペンキャッチャー”の異名を持つライター・安倍昌彦さんの『若者が育つということ』です。

「半分くらいは一度読んだものだけど、繰り返し読みたいので。あと2、3冊はまだ読んでいないもの。1冊を読破するというより、2、3冊を同時に読むタイプ」だそうです。本を読んで全部を吸収とはいきませんが、自分の中に響いたことを心に留めておくのだと言っていました。たとえば「工藤公康投手の本で“自分のためにやるなら自分の決めた道を”という言葉」。これは大学でも監督に言われていたことと同じだったそうで、だから余計に残っているんでしょう。

そういえば、これまで散歩などでリフレッシュしていた岩貞投手。「大学では多摩川に行ったりしていました。この辺はまだ行ったことがないので、ウロウロしたい(笑い)」そうです。迷子にならないよう気をつけて!

いよいよ9日から新人選手6人による合同自主トレが始まります。さらに2年目、3年目の若手(おそらく4年目も)が合同自主トレスタートなので、鳴尾浜はにぎやかになりますよ。スタンド見学も可能です。ただし相当冷え込むと思われますので、防寒対策は万全でお越しください。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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