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フェニックスリーグこぼれ話

岡本育子フリーアナウンサー、フリーライター
18日に行われたお客様とのキャッチボールイベント。手前が阪神、奥が巨人です。

きのう20日は、みやざきフェニックスリーグの休日。試合のないのが、もったいないくらいの野球日よりでした。でも今夜から雨が降るようですね。きょうは何とか大丈夫でしょうか。唯一、前もって決まっていた休養日を過ごし、リフレッシュした小虎たち。きょうはアイビースタジアムで韓国・斗山ベアーズとの対戦です。

19日までの第3クールを終え、台風で到着が遅れた韓国のLGツインズとハンファイーグルスが最少の7試合、オリックスが最多の11試合を消化。参加16チームの順位はこのようになっています。例年通りなら優勝チームには賞品が贈られるはずで、例年通りなら宮崎牛20キロでしょう。

1 ロッテ      9試合 7勝2敗

1 広島       9試合 7勝2敗

3 阪神       9試合 6勝2敗1分

4 ヤクルト   8試合 5勝2敗1分

5 中日     10試合 7勝3敗

5 四国IL選抜  10試合 7勝3敗

7 西武       9試合 6勝3敗

8 オリックス  11試合 6勝5敗

9 巨人     10試合 4勝5敗1分

10 DeNA     10試合 4勝6敗

10 ソフトバンク 10試合 4勝6敗

12 LG(韓)     7試合 2勝4敗1分

12 日本ハム   9試合 3勝6敗

14 ハンファ(韓) 7試合 2勝5敗

15 楽天     9試合 1勝8敗

16 斗山(韓)   9試合 0勝9敗

また表彰などはありませんが、ここ何年かフェニックスリーグの特設HPで最後に集計されているので、ホームラン数の途中経過も調べてみました。最多は中日・古本選手の4本ですかね。しかも開幕戦で2本打って、14日の時点で4本となっています。ついでオリックス・駿太選手、伏見選手、広島・會澤選手、堂林選手、鈴木誠選手、中日・高橋周選手、日ハム・森本選手、ロッテ・細谷選手、清田選手、肘井選手が2本。あとは1本が多数あり。阪神は坂選手と原口選手が1本ずつ打ちました。

都城から来た5人衆

子どもたちにサインをする狩野選手。憧れの眼差しですね。
子どもたちにサインをする狩野選手。憧れの眼差しですね。

さて、きょうは私が宮崎に来てからの3試合で、試合結果のなかに書ききれなかった話をご紹介します。まずは17日の楽天戦。この試合は生目の杜第二球場で、選手がすぐそばを移動するためファンの方々も嬉しかったでしょうね。試合後には学校を終えて駆けつけた子どもたちの姿も見られ、ロッカールーム代わりのプレハブ小屋へ移動する選手にサインを求めていました。写真は狩野選手です。

この狩野選手の周りにいた男の子たちが、ちょっと休憩とベンチに座っていたのがメチャクチャ可愛らしくて、撮ってもいい?と聞いて撮影。同級生かと思ったら、1人だけ違っていて、一番右の子は一番左の子の弟で小学2年生だそうです。他はみんな小学5年生で、都城市の高城小学校。みんな高城野球スポーツ少年団で野球をしています。お母さん方が阪神ファンで、連れられて来たとか!でも5人の中には阪神ファンの子もいましたよ。もちろん巨人ファンの子も。

クリクリ頭が可愛い、都城からやってきた野球少年たち。
クリクリ頭が可愛い、都城からやってきた野球少年たち。

撮った写真を見せたら「かわいい~」と言って笑っていました。もしかすると、この中からプロの道へ進む子がいるかもしれませんね。この写真、しっかり残しておかなくちゃ。あ、名前を聞き忘れました…。

大和選手はもうすぐ叔父さんに

18日はサンマリンスタジアムでの巨人戦。このたび霧島酒造株式会社がネーミングライツ・スポンサーとなって、10月からサンマリンスタジアム宮崎だけでなく、ひむかスタジアム、木の花ドームなど宮崎県総合運動公園内の計5施設において名前の最初にKIRISHIMAがついています。ここで試合がある時、ホームランを打つと焼酎がもらえるみたいですね。先日、巨人の中井選手が阪神戦で打った際に、そんなアナウンスが流れていました。阪神は27日の最終戦(対ロッテ)がサンマリンです。

鹿児島からいらした大和選手のご両親と、お姉さん(中央)。
鹿児島からいらした大和選手のご両親と、お姉さん(中央)。

この日は大和選手のご家族が来られました。最初に1軍選手がCSの調整で試合に出た時は大和選手もいたのですが、実は大和選手がフェニックスリーグに参加していない年も必ず来られるんですよ。朝早くから私の分もお弁当を作ってくださって。それが毎年、私の楽しみになっています。昨年はお父さんだけでしたが、今年はご両親揃って、さらに姉・志穂さんも来られたので、何年ぶりかにお会いできました。

昨年、長野に嫁がれたお姉さんは今、出産のために里帰り中。来月生まれるとのことで、もうかなり大きいおなかを私も撫でさせていただいたんですが、序盤に来られた時は大和選手も撫で撫でしたそうですよ。きっと元気なお子さんが生まれるでしょう。男の子らしいので、野球してくれるといいなあ。ご両親はもうすぐおじいちゃん、おばあちゃんになるんですね。あ、大和選手もおじさんに?なんだか不思議な感じです。

TG仲良くファンイベント

サンマリンスタジアムでのキャッチボールイベント。
サンマリンスタジアムでのキャッチボールイベント。

そして18日は巨人-阪神戦で、試合後は恒例のキャッチボールイベントが行われました。希望するお客様は全員参加でき、外野芝生にズラッと並んだ阪神と巨人の選手を相手にキャッチボールができます。ボールは硬球と同じ色と形ですが、柔かい素材なので小さな子どもも大丈夫。お父さん、お母さんと一緒に選手1人ずつキャッチボールしていた男の子がいて、ついて回りました。なんたって選手が、この上なく優しい笑顔を弾けさせるので。

小豆畑選手とキャッチボール。右側に見えるのは、拍手するお母さんの手。
小豆畑選手とキャッチボール。右側に見えるのは、拍手するお母さんの手。

小豆畑選手の写真で、こちら側にいる子がそうです。お母さんの誘導で次々と移動していき、お父さんはカメラ係。何が可愛いって、選手1人が終わるごとに「ありがとごじゃましたあ!」と、丁寧にお辞儀すること。そのたびに全員、とびっきりの笑顔になります。その子の2メートルくらいの距離まで前進してきて、ボールを捕ってあげる選手もいましたね。自分の子どもを思い出すという声も聞こえてきて、本当になごやかなひととき。一応キャッチボールなんですが、後半は選手が座ってキャッチングという感じでした。

今成選手の後ろに審判の方も加わって、さらに盛り上がるキャッチボール。
今成選手の後ろに審判の方も加わって、さらに盛り上がるキャッチボール。

途中からは審判の方も加わって、ストライクとボールの判定をして大きな声でコールしてくれます。北條選手はしっかり構えてストライクになるようキャッチし、判定に一喜一憂。今成選手や狩野選手のキャッチングも見られて、ちょっと嬉しかったり。お客様が途切れたところで、促されて私も何球かキャッチボール(といっても、逸れたり届かなかったりで片道…)させていただきました。思ったところに投げるって難しいもんですねえ。

30 と 31 に挟まれた 36

19日はSOKKENスタジアムでの日本ハム戦。この日もまた大和選手のお父さんが観戦に来られ、またお弁当をいただきました。1軍が日本シリーズ出場を決めたお祝いに、お母さんとお姉さんが炊かれたという、お赤飯のお弁当。柔らかくて大変おいしゅうございました!ごちそうさまです。CS突破に素晴らしい守備でも貢献した大和選手。日本シリーズもぜひ活躍してください。もしかしたら甥っ子くんの名前に“日本一”が入るかも?

30と31の間に見える36。一二三選手のバッティング中のひとコマです。
30と31の間に見える36。一二三選手のバッティング中のひとコマです。

この日は試合後の練習で、西田選手と北條選手が仲良くノックを受ける様子は。きのう載せた写真の通りです。バッティング練習では、一二三選手が打っている時にケージの外側で写真のように平田監督と掛布DCが会話。2人で一二三選手のスイングを見ながら、身振り手振りのみならず動き回って言葉をかわしています。話の内容までは聞こえなかったんですけど、中で打っている一二三選手はどうだったんでしょうね(笑)

「両足の幅をピッチングと同じように、もっと広く」とアドバイス。
「両足の幅をピッチングと同じように、もっと広く」とアドバイス。

引き続き、ティーバッティングでは掛布DCのアクションつき指導。打つ時にステップする足の幅について、もっと広くというような話です。「ピッチャーもそうだろ?踏み出す足の幅はもっと広いはずだよ」と掛布DC。そして一二三選手が構えて左足を前へ出し、続いてきた腕のモーションはサイドスローでした。ほんの一瞬で、しかも軽いものだったんですが思わず「おっ」と声が出ちゃいましたよ。な、懐かしい!

というようなことがあった3日間です。きょう21日は韓国・斗山ベアーズとの試合で、先発の秋山投手が5回を投げ6安打8失点。ほとんどエラー絡みの失点ですが、1軍選手をまじえた打線も5安打無得点と、ここまで0勝の斗山に負けてしまいました。また田上選手が守備で伊藤隼選手と激突し、担架で運ばれるというアクシデントも…。あすの記事で詳しく書かせていただきます。

フリーアナウンサー、フリーライター

兵庫県加古川市出身。MBSラジオのプロ野球ナイター中継や『太田幸司のスポーツナウ』など、スポーツ番組にレギュラー出演したことが縁で阪神タイガースと関わって約40年。GAORAのウエスタンリーグ中継では実況にも挑戦。それからタイガースのファームを取材するようになり、はや30年が経ちました。2005年からスポニチのウェブサイトで連載していた『岡本育子の小虎日記』を新装開店。「ファームの母」と言われて数十年、母ではもう厚かましい年齢になってしまいましたが…1軍で活躍する選手の“小虎時代”や、これから1軍を目指す若虎、さらには退団後の元小虎たちの近況などもお伝えします。まだまだ母のつもりで!

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